張華1 真似っこ王朗さん
三国魏の時代のお話である。
振る舞いなどに大いに感銘を受けており、
こと有るごとに華歆を称揚していた。
ところで華歆は年末に催される祭の時、
親族らを集め、飲み物を振る舞っていた。
そして華歆ラヴな王朗、この振る舞いを
「華歆がやっているのだから」と真似る。
さて、時が下って、晋の時代のころ。
ある人が張華に、この話を伝えた。
すると張華は言う。
「うわべばかり真似していて、
行いの意味にまで
踏み込もうとしていない。
そのようであるから、
王朗は華歆より遠ざけられたのだ」
王朗每以識度推華歆。歆蜡日,嘗集子姪燕飲,王亦學之。有人向張華說此事,張曰:「王之學華,皆是形骸之外,去之所以更遠。」
王朗は每に識度を以て華歆を推す。歆は蜡の日に嘗て子姪を集め燕飲せば、王も亦た之に學ぶ。人の張華に向かいて此の事を說けること有れるに、張は曰く:「王の華に學びたるは、皆な是れ形骸の外なれば、之の去れる所は以て更に遠し」と。
(德行12)
張華
晋の元勲の一人。つーか圧倒的文武両道の化物。
王朗
めっちゃ能吏だし、
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