賈充   嫉妬は乳母を殺す

既出:羊祜ようこ2、曹髦そうぼう、武帝16、恵帝、武帝22



賈充かじゅうの後妻、郭槐かくかい

嫉妬がものすごい事で有名だった。


郭槐は賈充との間に、

賈黎民かれいみん、という名の子をもうけていた。


賈黎民が生まれて一年経ったころのこと、

賈充が外から帰ってくると、

乳母が中庭で賈黎民を抱き、あやしている。

賈黎民は父の帰宅に喜び、

乳母の腕の中ではしゃぐ。


賈充、乳母の腕の中の黎民に寄り、

「ばぶー、パパでちゅよー」と

子煩悩ぶり全開。


さて遠くから

これを見ていたのが郭槐である。

ぱっと見だと賈黎民が見えず、

まるで乳母と賈充が戯れているかのよう。


「ざxdcrftvgybふんじも」


郭槐、乳母を○した。


ぇえ……


そしたら賈黎民、ギャン泣きである。

かの乳母の乳以外を断乎として拒否、

そのまま死んでしまった。


ちなみにその後郭槐に子はなかった。




賈公閭後妻郭氏酷妒,有男兒名黎民,生載周,充自外還,乳母抱兒在中庭,兒見充喜踊,充就乳母手中嗚之。郭遙望見,謂充愛乳母,即殺之。兒悲思啼泣,不飲它乳,遂死。郭后終無子。


賈公閭が後妻の郭氏は妒めること酷し。男兒の黎民と名せる有り、生れて載を周る。充の外より還ぜるに、乳母は兒を抱きて中庭に在り。兒は充を見て喜び踊り、充は乳母の手中に就きて之に嗚く。郭は遙きより望み見、充の乳母を愛せるを謂い、即ち之を殺す。兒は悲しきを思いて啼泣し、它の乳を飲まず、遂には死す。郭が后に、終に子無し。


(惑溺3)




賈充さん前に出過ぎてこの一編のみになっちった。

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