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2018年3月21日 23:42 編集済
魏の文帝は弟の任城王の驍壯なるを忌む。卞太后の閤に在りて共に棊を圍み、並びに棗を噉うに因り、文帝は毒を以て諸棗の蔕中に置けり。自らは食うべきものを選びて進め、王は悟らずして遂に雜えて之を進む。既に毒に中り、太后は水を索めて之を救わんとす。帝は預め左右をして缾罐を毀たしめ、太后は徒跣にて井に趨くも、以て汲む無し。須臾にして遂に卒せり。復た東阿を害さんと欲するに、太后は曰わく、「汝は已に我が任城を殺せり。復た我が東阿を殺すを得ざるなり」と。殺伐とした関係ですなあ。訳しにくくはないけど、読みにくい。因物凄く長くかけていますが、冒頭に置いて、忌んだ、だから〜という理解も成立します。自主語扱いにしました。後文が王は〜なので対句にしたいだけ。進食べるの意。食が進む、の進なのかなあ。雜毒あり毒なし区別せず、の意味。なので、まじえて、が良さげ。索求める、探す。井戸の在処は知っているので、求める、が良さげ。毀壊す。読みは、こぼつ。※※※〉「漢文読みまくって用法をたたっ込みまくれ」人様の訓読文を読むのが吉です。新釈漢文大系みたく、原文、訓読、訳文が揃ったのがいいですよ。文選とかいかがですか?(倒れるわ)
作者からの返信
「因る」については自分の奴、扱いに困ってますね―これ。浮いてる。敢えて言えば、まさしく河東さんのご指摘の形で使ってはいる気もします。「自」の主語扱いは、今の自分には離れ業に見えます。うぬう、そんな用法まで……! 「漢文読みまくって用法をたたっ込みまくれ」は至言ですねー。※※文選、買おうと思ってますがまだ手が出てません。地元の本屋全滅なのがさすがだ、とw 都会に出たら買おうと思ってます(紙の本であんまアマゾン使いたくなくなってきてる派、ただしキンドルでばかすか買いまくり)
2018年2月25日 03:15
曹氏好きなんですが、『世説新語』好きなのは、何かユーモアというかツッコミ待ちな感じがあるからでしょうかねえ。
世説新語、やっぱり読む人を笑わせようとはしているように思うんですよね。ちなみにこの後だと、石崇と言う人のエピソードが楽しみです。と言うのも、汰侈(贅沢にかんする話)12編のうち、9編が石崇のもの。劉義慶のイジリ芸の真骨頂を魅せてもらえそうですw
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魏の文帝は弟の任城王の驍壯なるを忌む。卞太后の閤に在りて共に棊を圍み、並びに棗を噉うに因り、文帝は毒を以て諸棗の蔕中に置けり。
自らは食うべきものを選びて進め、王は悟らずして遂に雜えて之を進む。
既に毒に中り、太后は水を索めて之を救わんとす。帝は預め左右をして缾罐を毀たしめ、太后は徒跣にて井に趨くも、以て汲む無し。
須臾にして遂に卒せり。
復た東阿を害さんと欲するに、太后は曰わく、「汝は已に我が任城を殺せり。復た我が東阿を殺すを得ざるなり」と。
殺伐とした関係ですなあ。訳しにくくはないけど、読みにくい。
因
物凄く長くかけていますが、冒頭に置いて、忌んだ、だから〜という理解も成立します。
自
主語扱いにしました。後文が王は〜なので対句にしたいだけ。
進
食べるの意。食が進む、の進なのかなあ。
雜
毒あり毒なし区別せず、の意味。なので、まじえて、が良さげ。
索
求める、探す。井戸の在処は知っているので、求める、が良さげ。
毀
壊す。読みは、こぼつ。
※※※
〉「漢文読みまくって用法をたたっ込みまくれ」
人様の訓読文を読むのが吉です。新釈漢文大系みたく、原文、訓読、訳文が揃ったのがいいですよ。文選とかいかがですか?(倒れるわ)
作者からの返信
「因る」については自分の奴、扱いに困ってますね―これ。浮いてる。敢えて言えば、まさしく河東さんのご指摘の形で使ってはいる気もします。
「自」の主語扱いは、今の自分には離れ業に見えます。うぬう、そんな用法まで……! 「漢文読みまくって用法をたたっ込みまくれ」は至言ですねー。
※※
文選、買おうと思ってますがまだ手が出てません。地元の本屋全滅なのがさすがだ、とw 都会に出たら買おうと思ってます(紙の本であんまアマゾン使いたくなくなってきてる派、ただしキンドルでばかすか買いまくり)