第4話 コンプレックスは誇張してお送りしております
いつもお休みにしている月曜日、そしてこんな中途半端な時間に新作を公開しました。
すきあらば関西モノをやりたがるという関西出身クリエイターにありがちなバリバリの関西ものです。私にとっては二本目ですね……。
一度やりたかった○○奇談とか○○奇譚とかそんなタイトルの不思議な物語風小説でもあります。私の書くものなのでやっぱり下世話でやかましいのですが。
2〜3話を読んでいただくとお分かりいただけると思いますが、今回はわりとしっかり実在する地域をモデルにしております。この辺一帯にお住いの方にはピンときていただけるのではないでしょうか。
作中で市内と呼ばれてる地域は歴史もある古都でもあり国際的な観光都市でもあり学生の街でもあり、とにかく昔から昨今にいたるまで魅力的な物語の舞台に選ばれ続けているわけですが、その周辺の小さな町となるとまあ〜語られることなどほとんどない有様です。
特に今回登場する女子高生が通う学校のある一帯というのはメディアで取り上げられる時がほぼありません(何故か某農業アイドルさんがたまにロケにやってきたりするけれど……)。
通勤通学圏内であるというのに市内にお住いの方から「えらい遠いところから来はったんやな」と驚かれるような、まるで地の果て扱いされるような地域でもあります。
昔は山城国ではなく丹波国だったせいである県民性の本では「あの辺の地域の人間は盆地育ちなので陰湿、そして田舎者」と古い歴史書を根拠にディスられ、某都道府県擬人化漫画では何故か兵庫県の一部扱いされるという、わりと散々な地区でもあったりします(このように、山に囲まれた田舎で育った陰湿な人間からしつこく根に持たれることもありますので、都道府県や国、兵器など政治経済軍事などにまつわる擬人化ネタをやりたいなと考える方には是非ともその取り扱いだけは慎重になさってくださいね……とこの場を借りてお願い申し上げる次第でございます)(とはいってもこのお話そのものが実は完全に擬人化ものなので「どの口が言うか!」でもあるのですが……まあ話がそれました)。
私はその地域の周辺の出だったためそういった心無い扱いに鬱屈した思いを重ねており、いつか全くなんにもない農村文化とロードサイド文化の混交したあの辺一帯に陽の目を当ててやる! と無謀な決意するまでに至っておりました。本作に登場する女子たちはその際に生み出されたキャラクターを原型にしております。いわば怨念とコンプレックスの所産です。
それゆえやや大袈裟に恨みがましくコンプレックスを表現しておりますが、あくまでもキャラクター描写の一環としてそう描いてることだけはご理解いただければと思います。実際にあの辺一帯に生活されている方々があんなにこじらせているわけではありません。くれぐれも誤解なきよう。
なお、明日は今日の代わりにお休みする予定です。
タイトルの雲鯨は本文内でチラ見せしているだけですが、気にかけていただけると幸いです。
2018年1月8日
追記:本文内で指している作品はこちらになります。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884507931
作者としてはやや不本意な出来になりましたが、よろしければ。
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