適当に
麦茶
とある休日の心境
いつでもそれは遅れてやってくるから後悔というんだろう
結局の所自分は何も出来ていないし、巨大な社会という機構の一部でしかない
でも、それでも個を持って
一人の人間として生きている
過去の言葉の過ちや
行動の過ちが
ふと蘇る瞬間がある
とりとめのない会話の途中や
ふと空を見上げた瞬間や
自分に質問する子供等の瞳を除いているとき
そういう瞬間に限って思い出される
自分の言葉や言動がそれを聴く、人の人生にどれだけ影響を与えるかなんて
分かったことじゃないけれども
どうしても考えてしまう
顔で笑い
声で答えながら
頭では冷め切った自分が自分の後ろから
話をする自分を見つめている
そんな感覚
でも、まぁ
なんだ
そんな瞬間でも世界は回る
時間は進む
そうさね
些細なことだ
自分の悩みなんざ
後悔なんて世界にとっては瑣末すぎて
超大画面の1ドットよりも小さい
今日は今日とて
腹はへる
過去の後悔を思い出して
顔では笑って、心で文章に出来ないようなうめき声を上げながら
今日も過ぎる
とりあえず、花粉は絶滅しろ
風邪と併発して死にそうだ
ああ
アア
嗚呼
今日もくっそ良い天気だ
適当に 麦茶 @tachik0ma
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