第7話 2ページ目

「二重人格…ってことだよね?」


しばらくの沈黙のあと、貴志が呟いた。


信じてくれていると思っていいんだろうか?

僕は静かに頷いた。


貴志は少し考えて、

「一緒に考えよう。」

そう、真っ直ぐに僕を見ていったんだ。


それを見て僕は、大きな安堵と共に、

足元からぞわりと這い上がるような、

静かな恐怖を感じた気がした。

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