第6話 1ページ目
「えっ…えっと…昨日…?」
僕は正解の答えが分からず、
貴志の顔も見れずに言葉を返した。
「俺、寝れなかったって言ったじゃん?
兄ちゃんが部屋から出ていく音、聞こえたんだ。
帰り、すげー遅かったから、
コンビニとかじゃないだろ?」
貴志の質問は、
全てを知っていて、
「お前が殺したんだろ?」
と言われているようで、
僕は爬虫類の水槽の隅で怯える生き餌のような気持ちだった。
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