第5話 4ページ目

僕は慌てて机にノートを放り込みながら

「はい!」と返事をした。


貴志は部屋に入り、後ろ手でドアを閉めた。


僕は気まずさのあまり、

貴志の顔を見れずに

貴志の足元のゴミ箱あたりを見ていた。


微妙な沈黙のあと、貴志は僕のベッドに腰掛けた。


「兄ちゃん、昨日の夜、

どこ行ってたの?」

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