第5話 3ページ目
もし、貴志と殺人鬼の僕が鉢合わせたら、
僕は僕のフリをするんだろうか。
それか、このノートに貴志のページが増えるんだろうか…。
僕は引き出しからノートを取り出した。
今のところ、確実な証拠はこのノートだけ。
このノートは何度も捨てようと思ったけど、
偶然、誰かにゴミを見られたらとか、
そういう些細なリスクが怖くてできずにいた。
その時、
部屋のドアをノックする音が部屋に響いた。
「兄ちゃん?」
貴志の声がドア越しに聞こえて、
雨が一層、強くなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます