人間が神によって作られたことの証明

第1話

神を「人知を超えており崇められるもの」と仮定。

自然は人知を超えている。

自然崇拝が存在するように、自然とは崇められるものである。

よって、自然＝神・・・①

生命の起源は海としても宇宙としても自然に発生したことは変わりない。

現在の人間の姿は自然選択によって環境に適応した結果である。

よって人間は自然に作られた。

①より、自然＝神なので、人間は神に作られた。

証明終わり

とすると、証明と言えない乱暴なものだが、そもそも証明をするには定義が必要だ。

しかし神の定義は人によって大きく異なる。

全知全能とされる神もいれば、人間ドラマを演じる神々もおり、一粒の米の中に七柱の神がいると言われることもある。

神関連の証明のキーワードである「神」という単語の解釈が個々人によって違うのだから、話し合っているようで、その実意思疎通が全く出来ていない。

共通の神の定義を作らなければ、神関連の論争などただの思想の押し付け合いで、言葉遊びにしかならない。

しかし、そもそも共通の神の定義を作ることができれば苦労はしないのだ。

それが出来ないからこそ論争に発展するのだから。

つまりは神に関することに絶対の答えを出そうとすることはバベルの塔を作ろうとするようなものなのだ。