11. 席番号ラプソディ
「いやぁ、ずいぶん久しぶりだわねぇ」
アタシは店内を見渡しながら言った。机をふいていた高木くんが振り返った。
「え、なんですか?」
「何って、お店よお店。改装工事がずいぶん時間かかったしね。いつ終わることかと……」
「何言ってるんですか。弘美さんがいろいろワガママを言い立てるからですよ」
「そりゃ、言うわよ。安くないお金払ってるんだから」
「でもなぁ。内装も3度は最初から作り直したし、倉庫だってまた仕掛けをいっぱい……」
高木くんはまだ何かブツブツ言っているが、無視することにした。
今日は新装開店の第1日目である。3ヶ月程度の改装工事の予定だったのだが、なんだかんだで、1年近くかかってしまった。倉庫を少しせばめ、フロアを少し広げ、レジの位置を少し変え、キッチンを変更し……よく貯金が足りたものだ。
「わーい、新しいオーブン新しいオーブン」
佳奈ちゃんは新しいキッチンを眺めてはしゃいでいる。改装にあたって、キッチンの設計には佳奈ちゃんの意見が採り入れられた。アタシなんかよりは、よっぽど専門家なんだから。アタシが口を出したのは、主にレジ周りと内装だ。倉庫も棚を変えて能率よくお茶を整理できるようにした。高木くんが担当したのは、もちろんフロアの床である。うちで一番床を愛してるのは高木くんだから。その愛情込めた磨きっぷりたるや……まあいいや。
「それにしても、お客さん、なかなか来ませんね〜」
キッチンから出てきた佳奈ちゃんが、心底心配そうに言う。
「『来ませんね〜』って……佳奈ちゃん、まだ開店時間前よ?」
佳奈ちゃんはきょとんとして、言う。
「え、でも新装開店のお店って、開店時間よりずっと早くからお店の前に行列できてるじゃないですか」
「え。そ、そうかしら?」
「やっぱりうちもノボリ作った方がよかったんじゃないですか?」
「ノボリ?」
「やだなぁ、弘美さん、知らないんですか? よく駅前とかにあるじゃないですか、『解放台多数!』とか言って」
「喫茶店でいったい何を解放するのよ……」
パチンコ屋と一緒にされても困るんだな。
ところが、佳奈ちゃんの心配もあながち間違いではなかった。開店時間を過ぎてもいっこうにお客さんが来ない。別にそりゃ、開店30分やそこら、客が来ないというのはよくあることだが、もうお昼も近い。それにやはり新装開店したばっかりで、こちらもちょっと不安になる。
「やっぱちょっと休みすぎましたかね?」
高木くんが心配そうに言う。
「ま、まあそりゃ長いこと休んだけど……それにしても、喫茶店って、空いてれば一人くらいは来るもんだけどなぁ」
「でも現実問題として、誰も来ませんよ」
アタシは腕組みをして考え込んだ。
「ふむぅ。これは何か他に原因があるんじゃないかしら」
佳奈ちゃんが不審そうに言う。
「弘美さん、何をしたんですか?」
「な、何って、別に何も……」
アタシは言いかけて、ふと口をつぐんだ。こないだの商店街の会議を仮病でサボったのが、バレた? いや、そんなまさか。アタシの仮病ときたら芸術的だし、それにあんな会議のバカバカしさときたらヘソで紅茶を沸かすってなもんよ……それともアレかしら。近所のマナーの悪いガキにちょっときついオシオキをしてやったのがバレて……ふと気づくとバイト2人が濃い疑惑の目でアタシを見ていた。
「ほ、ホントに何もしてないったら……や、やぁねぇ2人とも」
アタシがだくだくと脂汗を流していると、ちょうどいいことに、樫山さんがひょっこり顔を出した。
「ねぇ。これって開いてんの?」
「あ、いらっしゃーい。座ります?」
「開いてんだ、やっぱり?」
「? 開いてますよ。だってドアの張り紙にもそう書いて……」
樫山さんは、窓ガラスからベリッと張り紙をはがすとアタシの鼻先につきつけた。わらばんしの香ばしい匂いとマジックインキの匂いが混じっている。アタシが精魂込めて12秒で描いたものだ。高木くんがタメイキをついた。
「日付、明日になってますね……」
「え?」
アタシは頭の中で計算した。最後に笑点を見たのは、あれは何日前のことだ? もう遠い遠い昔のことのように思われる……
「あらやだ、アタシったら、おほほほほ……な、なにせ、家でゴロゴロしてるとどうも日付と曜日の感覚がごちゃごちゃになってきて……あははっ、道理でお客さんが来ないわけね。でっかく開店の日付が明日って書いてあるんだもの。なるほど、わかる、うん、そりゃそうだ、確かに、ごもっとも、納得! ね!」
誰も同意しなかったので、アタシはみんなの顔を見渡して、小さな声で付け加えた。
「……ね?」
高木くんと佳奈ちゃんが同時にタメイキをついた。
「新しくポスター描き直しますね」
「わたし、ケーキ焼いてこよーっと」
2人が行ってしまうと、アタシと樫山さんが取り残された。
「えーと、樫山さん……せっかくだから1杯飲んでく?」
「あなたのオゴリでね」
「んぐっ……わかったわよ」
こうしてナップタイムは、本日13時に新装開店した。「ご愛顧に応えて、半日早くオープン!」のポスターが張り出された後のことである。
午後も半ばになると、お客さんも増えてきて、やっとなんとか格好がついてきた。当日無理矢理開店したにしては、順調な滑り出しである。常連の中には「待ってました!」と言わんばかりに飛び込んでくる人もいて、これまた嬉しいものだ。
ところが、どうも佳奈ちゃんが噛み合っていない。まだ新しいフロアの配置に慣れないらしい。たとえば、12番のテーブルに座った女子高の女の子がアタシを呼び止めるんだ。
「弘美さん弘美さん?」
「ん? なあに?」
「お茶、まだかなぁ……?」
「あら? ごめん、ちょっと待ってね」
キッチンに残っている伝票に12番は……無い。アタシはキッチンの高木くんに声をかける。
「高木くん? 12番のオーダー知らない?」
「え、ダージリンにプディングですよね。さっき佳奈ちゃんが持っていきましたよ」
アタシがフロアに戻って辺りを見渡すと……ダージリンとプディングを盆に載せた佳奈ちゃんが明後日の方角をふらふらとさまよっていた。
「佳奈ちゃん? それ、12番にダージリンとプディン……」
アタシが声をかけると、佳奈ちゃんが半べそをかきながら振り向いた。
「弘美さぁ〜ん。12番のテーブルが、見つからないよ〜ぅ」
……店内で遭難しないでほしい。
佳奈ちゃんの方向音痴ときたら、またこれはかなりのもので、よく毎回迷わずにナップタイムにたどり着けるものだと思う。彼女がシフトを終わって帰っていく時には、いつもアタシは祈るような気持ちで、送り出すのだ。「駅まで無事にたどり着いてくれ」という気持ちでいっぱいである。なにせ、ちょっとでも道に変化があると、まったく迷ってしまう。一度など、近くの靴屋が棚の並びを変えただけで、駅からまったく逆方向の徒歩25分ほどの公園で発見されたことがある。どうしてそんなことになったのか、よくは分からない。きょとんとして佳奈ちゃんは言う。
「だって、見覚えのない靴があるなぁって思ったら、もしかしてここは知らない靴屋さんかなぁって思って、じゃきっと逆の方に来ちゃったんだなって思ったから歩いたら全然知らない場所に着いて……」
言っておくが、うちのカフェは駅からそう遠いわけじゃない。早足なら5分といったトコロだと思う。道だって、2回ちょこちょこ曲がるだけで、どう複雑に歩いたって、道に迷ったりできない……普通の人なら。だが佳奈ちゃんは、それをやるのだ。軽々とやってのけるのである。携帯電話の発達をアタシは嬉しく思う。携帯電話がなかったら、この広い大都会で二度と佳奈ちゃんには会えなかった気がする。というか、機械音痴の佳奈ちゃんが携帯電話を使えることにも感謝しなくちゃな……。
店内の配置が変わり、テーブル番号も変わり、すっかり佳奈ちゃんは「I'm a stranger here」となってしまった。この日、佳奈ちゃんは7つのオーダーを間違え、19のオーダーをついに届けられないまま、一日の営業を終えた。
「特訓よ!」
アタシは休業日に2人を呼び出すと、高らかに宣言した。佳奈ちゃんが機能しない状態ではナップタイムの営業はままならない。なんとか早急に手を打たなければならないのだ。
「特訓って言っても、どうするんですか?」
高木くんが不思議そうにたずねた。
「要するに、佳奈ちゃんがテーブルの番号を覚えられればいいのよ」
アタシは用意しておいた模造紙をバッとテーブルの上に広げた。昨日の夜に描いた、店内の模式図である。テーブル番号が詳細に描き込まれている。
「地図ですね……」
と高木くんが言った。佳奈ちゃんはきょとんとしている。アタシは得意満面で地図のしわをのばした。
「そうよぉ。昨日徹夜で描いたんだから」
「それで……」
と高木くんはなぜか悲しそうな、歯痛を我慢しているような表情で、言いにくそうに尋ねた。
「これは、どこの地図なんですか?」
アタシは高木くんを見た。高木くんは、相変わらず悲しい目でアタシの返事を待っている。アタシは自分の描いた地図を見た。それからもう一度高木くんを見た。
「店内の地図よ」
「ああ、なるほど」
高木くんは努めて冷静な表情のまま、納得したというように大きくうなずいた。それはあの、幼稚園児の粘土細工を前にして親が「へえ、これ、象さんかい。じゃあこれが鼻かな? え、耳?」と困っている様子にそっくりだった。それまで困惑の表情だった佳奈ちゃんが、おそるおそる口をはさんだ。
「あのう」
「なぁに?」
「わたし……覚えるんですか? この……地図……を?」
店内に2秒の沈黙。アタシは模造紙を丸めてくずかごにたたき込むと、決然として言った。
「高木くん、店内の見取り図を描いてちょうだい」
バイト2人は、安堵のタメイキをもらした。どうせっ、どうせアタシの描画の才能なんてっ!
「作戦の概要を説明する」
アタシは高木くんが2分で描いた図をテーブルに広げた。どうやったらコンパスもなしにこんな正円が描けるんだろう?
「まずは、地図上で我々の陣地、というか、席番号を把握してもらいたい……佳奈ちゃん、この図をよく見てちょうだい」
佳奈ちゃんはうなずくと、じっとそれを凝視した。まるで穴が空きそうな勢いである。高木くんが、問題を読み上げた。
「さて問題です……2番のテーブルは、どこでしょう?」
さっ。と佳奈ちゃんが図の一角を指さす。
「……ブブー。そこは9番です。では次の問題」
ええっ、という驚愕の表情の佳奈ちゃんを尻目に、高木くんは出題を続ける。
「……11番のテーブルは、どこでしょう?」
さっ。
「……ブブー。そこは3番です。では次の問題」
高木くんは、問題を読みながら心配そうにアタシの表情をうかがった。アタシは目で「もっと難易度を下げて」とサインを送った。
「4番のテーブルは……」
さっ。
「ここですが……」
あわてて手を引っ込める佳奈ちゃん。
「……では、5番のテーブルはどこでしょう?」
さっ。
「ちょっと、ちょっと! どうして4番がここなのに5番がここなのよ! 隣でしょ!」
「えっ、えっ、だって、だってだって、ここが入り口なんだから、こっちが5番ですよね?」
高木くんが割って入る。
「佳奈ちゃん、入り口はここじゃないよ。こっちが入り口」
2秒間の沈黙。
「えっ、ここが入り口? じゃここが出口?」
「いつから出入り口が別になったのよっ……出口も入り口もココ」
唇を噛んで、考え込む佳奈ちゃん……が、急にハッとしたように顔を上げた。
「……あっ、わかった。ここが8番ですよね?」
「? ここは12番よ?」
「えー。そんなことないですよぅ。だってあっちがお手洗いで、あっちがキッチンなんですよ。絶対絶対ここが8番だもん」
アタシは、黙って、地図の向きと実際のフロアの向きが一致するように、90度地図を傾けた。
「……あ、あっ、ズルイ〜〜。90度傾けるなんて、ズルイですよ弘美さん〜。そんなの無し。今のは反則です。弘美さんの反則負け」
「地図の向きが実物と合ってないと読めないのね……」
アタシたちは「机上の論理より、実戦的な方がいいのでは」という高木くんの意見で、次の特訓へ移った。佳奈ちゃんはキッチンの近くの椅子に、後ろ向きで目をつぶっている。アタシはできるだけ音をさせないように、ひとつの席を選んで座る。アタシが座ったのを確認すると、高木くんがアナウンスした。
「それでは、いっせえの、で振り向いて、その席番号を、早押しで答えてください」
うなずく佳奈ちゃん。
「いっせぇの、せっ」
キンコーン。
佳奈ちゃんの手元のボタンが鳴って、回答権を示すランプが点灯した。
「上田さん、どうぞ!」
「3番!」
ブブー。
「1……番?」
ブブー。
「……わかった! 5番!?」
ブブー。
「正解は14番でした」
「……全然ダメじゃないのよ」
あきれるアタシに、佳奈ちゃんは、めいっぱい不服の表情で訴える。
「このボタン、押しても鳴らないですよ? 故障じゃないかなぁ」
「ちゃんと鳴ってたよ」
「う、嘘。2回くらい押してから鳴ったんだもん!」
「ちゃんと鳴ってたって。今日東急ハンズで買ってきたばっかりだし」
「鳴ってないもんっ。壊れてなければ、もっと早く答えられたんだもんっ」
……そういう問題じゃ、ない。
次は「より主体性を」という観点から考え出された特訓。佳奈ちゃんに自分で体を動かして番号を覚えてもらおうというわけだ。番号札を高木くんがランダムに佳奈ちゃんに渡す。佳奈ちゃんは、渡された札を素早くテーブルに置いていく。
「ここが8番、ココが10番、こっちが6番で……」
実にテキパキしているように、見える。だが、同じ1つのテーブルに3つも違う番号の札が置いてあるのだ。4つ目を置こうとした佳奈ちゃんに、見かねた高木くんが声をかけた。
「……ねえ、佳奈ちゃん?」
「はい?」
佳奈ちゃんはあくまでも無邪気に振り向く。
「わかってる? 同じ番号のテーブルはないんだよ? 1つのテーブルに2つの番号ってこともないし……」
「えっ、そうなの?」
佳奈ちゃんは重大な秘密を打ち明けられたように、びっくりした。
「すごい! ってことは、席番号とテーブルは1:1対応の関数として組み合わせができるんだ!!」
「そこまで数学的な理解ができるのに、どうして今初めて分かったような顔をする……」
……この子、今までどうやって運んでたんだろう?
「まどぎわは2番〜♪ おとなりがさ〜んばん♪」
佳奈ちゃんが知ってる歌(永井真理子の「ミラクルガール」以外歌謡曲ってものを知らないらしい)に合わせて、高木くんがゴロあわせを作っているのである。
「あっ、有線放送の代わりに、この歌を店内でずーっと流しててくれたら、大丈夫ですよ!」
「んなわけにいくかいっ」
佳奈ちゃんは、意外と負けず嫌いだ。外見に似合わずタフなのである。
「そういう性格を利用してみるというのはどうでしょう?」
と高木くん。
「どういう風に?」
「つまり、競争心をあおってみるわけですよ」
高木くんのプランはこうだ。
アタシがランダムに番号を読み上げる。高木くんと佳奈ちゃんが、番号のテーブルへ素早く移動し、座る。先に移動した方が勝ち。しかも席の番号がそのまま点数になるので、大きい番号の席をとれば逆転も可能だ。
「では、本日のメインイベント! チャンピオン・たか〜ぎ〜!」
高木くんは一歩前に出ると、両手を挙げて歓声(アタシの)に応えた。勇者の風格である。
「チャレンジャー・カナ〜!」
佳奈ちゃんは猛然とやる気である。高木くんをにらんでシュッシュッとシャドーボクシングを開始している。両者の間にはまさに火花が散らんばかりの気迫である。
「それでは両者位置について。問題、いきます」
アタシは手にもった番号札をちらりと見ると、読み上げた。
「3番!」
佳奈ちゃんが猛然と疾走する。高木くんはスタートで出遅れた。佳奈ちゃんは脱兎のように美しく座席の間をすり抜け、さっと座った……8番のテーブルに。高木くんは、もちろん、3番のテーブルである。
……早くも、なんか問題があるんでないかい?
「5番!」
高木くんはなにかもうあきらめた表情で、5番へ向かって小走りに走る。佳奈ちゃんは全力で、2番のテーブルへ。
「7番!」
佳奈ちゃんが12番に、高木くんが7番に座ろうとした、その時である。キッチンから飛び込んできた小さな影が、アタシの足下を抜け、7番のテーブルに飛び乗り、勝利の名乗りを上げた!
「ピート?」
「ナォーウ!!!」
得意満面、ピートはこちらを見る。アタシはその瞳の中に、勇者の風格を読みとった。しかも、どう見ても高木くんより一層勇者らしい風格である。試しに、問題を読み上げてみる。
「9番!」
高木くんが椅子を立つ間もあらばこそ。ピートはひらりと身をひるがえし、9番のテーブルに飛び乗った。
「12番!」
アタシの声が終わるよりも早くピートは駆け出し……テーブルの下をくぐって誰より早く12番テーブルに飛び乗る。蒼天に向けて声高く勝利の雄叫び。
「ナァァァアアーウ!!!」
アタシは思わず問題を取り落とし、呆然とピートに賛嘆のまなざしを送った。
「これよ! これだわ!」
「え、何がですか?」
高木くんが訊く。
「ピートよ。ピートが手伝ってくれれば、いいんだわ」
「……弘美さん、弘美さぁ〜ん」
フロアの遙か向こうから、佳奈ちゃんの泣き声がした。
「12番のテーブルが、見つからないよ〜ぅ」
……店内で遭難しないでほしい。
というわけで、佳奈ちゃんの特訓はもう完全に失敗に終わった。その代わり、ピートが佳奈ちゃんの先導を勤めることで、問題は解決している。席の番号をピートに言えば、もうたちどころにピートがその番号のテーブルへたどりつく。佳奈ちゃんはそれを追うだけでオーケーである。さすがの佳奈ちゃんも、ピートの居場所を見失ったりはしない。幸いうちの顧客には猫嫌いという人もめったにおらず、支障がない。そのうちには佳奈ちゃんもテーブル番号を覚えることだろう……
と、営業時間後の一杯を飲みながら感慨にふけっていると、ナップタイムの電話が鳴った。
「はい、こちらナップタイムです」
「弘美さ〜ん」
電話の向こうで佳奈ちゃんの泣き声がする。
「また帰り道で迷っちゃったよ〜ぅ。ここどこ〜? 駅はどっち……?」
前言撤回。佳奈ちゃんがテーブル番号を覚えるのは、当分は望み薄かな……。
(おしまい)
Cafe Nap Time もがみたかふみ @mogami74
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