合宿後
コンコン
俺はノックをして中の返事を待つ、合宿が終わった後に俺は先生に呼び出されていた。
「おー入れ」
「失礼します」
職員室に入ると、ものぐさ教師がコーヒーを飲んでいた。
「本当に面倒な事を手伝わせてくれましたね。ジョー君の幻想を殺してやれなんて」
俺の言葉に先生は書類と睨めっこして、こちらに向こうともしない。
「いいじゃないか、私がすると色々と面倒だったんだよ」
先生は元々、ジョー君と勇者を会わせ様としていたのだ。それの手助けを俺に依頼してきた。
最初からジョー君を連れ出すことも、そして途中でスクロールを使用してキャンプ場に帰る事も先生が言い始めた。
キャンプ場に帰ってジョー君と俺の荷物を纏めて帰る準備をして、先生はミルルに俺とジョー君が出かけている事を言う。それだけでなく、ジョー君の魔法の欠陥を直す事もした。
「しかも、愛する者ではなかったじゃないですか」
「んー? そんな事いったかな」
こいつ忘れてやがる、適当言って俺に手伝わせるつもりだったのか、本当に面倒な先生だ。
「今回だけですからね、もう面倒なことは言ってこないでくださいよ」
そう言い俺は先生の席から離れようとすると呼び止められる。
「ちょっと待て、一応悪いと思っているんだ。お駄賃やる」
こちらを向かずに手だけを操作して先生は俺に1万P振り込んだ。
断る理由もないので素直に受け取っておく。
「それじゃ、これで」
今度こそ俺は職員室を後にしようと先生の席から離れる、その瞬間先生はボソッと言った。
「私にもジョーの気持ちは分かるんだよ・・・私も愛する者に会いたいと言っただろ」
俺は返事をせずに職員室を出た。
以外と先生は生徒思いなのかもしれないな。どうしようもなくダメな先生ではあるけど悪い先生ではないのかもしれない。
異世界専門学校 宮沢しゅう @sh1105un
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