ズイマクエンを漢字で書ける

 髄膜炎ずいまくえん


 引っ越したりして初めての病院を受診するたび、問診票もんしんひょうの「既往症きおうしょう」の欄に必ず記入するので、ソラで書けないとどうしようもない。

 ついでに、「化膿性かのうせい」と「後遺症こういしょう」も書けるよ。


 私は1歳のときに「化膿性髄膜炎」で2ヶ月入院し、後遺症で右耳難聴になった、らしい。何せ1歳、本人は全く記憶にない。

 親が風邪だと思って受診した小児科の先生が、すぐに髄膜炎だと気づいて大学病院に紹介、そこに入院したそうだ。退院後も、その大学病院で聴力検査を受けていた。


 現在は、「細菌性さいきんせい髄膜炎」という呼び方のほうが一般的なのではなかろうか。

 その名の通り、何らかの細菌が脳や脊髄せきずいを包む髄膜について炎症を起こす病気で、日本で原因となる主な菌は、肺炎はいえん球菌きゅうきんHibヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)の2つ。主でない菌は他にもあるが、何にせよ、私は自分の原因菌を知らない。

 「小児しょうに肺炎球菌ワクチン」と「ヒブワクチン」は、2013年4月1日から乳幼児の定期接種の対象になったので、小さいお子さんをお持ちの方ならば、ワクチン名は聞き覚えがあるのではないかと思う。


 医学的なことは全くわからないため、きちんとした説明は専門のサイトにお任せするが、「細菌性髄膜炎」はかかった乳幼児が死亡したり、知能や運動の障害が残ったりすることもある病気だ。


参考サイト: ファイザー 子どもと肺炎球菌.jp

「細菌性髄膜炎について」

http://www.haienkyukin.jp/zuimakuen/index.html


 なので後遺症と言っても、我が家では「片耳難聴だけで済んで良かったね!」的な扱いである。最悪、死んでたし。

 そもそも、両耳きちんと聞こえる状態を経験したことがないので、私にとってはこれが当たり前の状態。「そういうもんだ」という認識で、特に不便だとも思わない。

(注:あくまで「私の場合」。不便な方もいらっしゃるだろうと思う)

 1歳のとき以外、病気で入院したことは一度もないので、自分では割と健康に成人したつもり。



 ……聞こえないのは不便じゃないけれど、余計なものが聞こえるのは不便だよ!

 成人後のある時点から、お早うからお休みまで年中無休で右オンリー耳鳴り中なのである。これを書いている現在も。

 まぁ、耳鳴りがない状態の経験があるから、コレは邪魔に感じるのだろう。

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