第4話 【希望】
こんなに強そうな龍が俺の魔法だったなんて…
「試しに、そこにある敵役の人形に攻撃してごらん?」
一人の先生が言う。
「は、はい…」
返事はしたものの、俺は今日生まれて初めて魔法を見たわけだから、使い方というか…この龍の場合、飼い慣らし方が分からない。
気持ちを落ち着かせるために、目を瞑る。
攻撃するように…いや、この龍は当たって攻撃するのか?
龍は何も武器は持っていなかった。
ということは、やっぱり当たって攻撃するんだ!
戦法が決まったと思い、目を開けると、もう既に龍は敵役の人形をボロボロにしていた。
______________え?
この龍は…俺が今まで気付かなくて、何の指示もしないから、己の思うがままに行動していたのか!
「どうしよう…これじゃあこの学園に入っても他人に迷惑をかけてまた軽蔑させられるだけだ…」
「瓶野…と言ったか?少年。
君の龍に少し話しかけてもいいかい?」
高貴な見た目、優しそうな目元、その方は、校長先生だった。
「すまないね瓶野君。少し龍を借りるよ。
_______私の魔法は、人じゃない生き物と話すことができる魔法なんだ。」
そう言って、校長先生は龍に触れ、
誰にも聞こえぬよう何かを言った。
「……よし、これで大丈夫かな?」
「え?」
「君の龍に、ちゃんと主の言うことを聞いてね。ってお願いしたんだよ」
「あ…ありがとうございます!」
「ということで、瓶野 玲君…
君には、この魔法学園に入学してもらおうか。」
こうして、俺の学園生活は始まった。
今日から僕は、魔法使いになります! 有栖川 月赫 @Arisugawa
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