2018年1月2日の未明にかけて
夏藤涼太
2018年1月2日の未明にかけて
のっけから汚い話で申し訳ないのですが、その時私は小便がしたかったのです。
だからトイレの、小便器に向かったのですが、なぜか出ないのです。あれ? と思い1分くらい粘ってみるも、やはり出ない。じゃあいいかと部屋に戻ったわけですが、しばらく経つと、やはり尿意を感じるわけです。それで再びトイレに行くのですが、やはり、出ない。
そこで私は思いつきました。小便器ではなく、洋式の大便器なら出るのではないか、と。ほら、立って致すよりかは座って致す方が――原理はよくわかりませんが、筋肉の緊張等がほぐれて――出易くなるのではないかと、思ったわけです。
だがしかし、出ない。
いや、出ないというよりも、なぜか筋肉がこわばり、排尿を許そうとしないという表現の方が適切かもしれません。
最終手段です。私は家のトイレに行くことにしました。ここまで書いてはいなかったのですが、ここは実は学校のトイレだったのです。
家のトイレならばリラックスできるだろうと、万難を排して排尿に臨めるだろうと、すぐに、家のトイレに向かいました。しかし結果は、皆さんの想像通りでした。
私は諦めました。もう出ないのだと。わかったよ、と。
そう理解した瞬間、目が覚めました。夢だったのです。
布団から上体を起こした途端、猛烈な尿意に襲われました。急いでトイレに向かい、1月2日未明から覚えていたその尿意を遂に解消させたことは、言うまでもありません。
そして、寝ながらにしてその強靭さを保っていた自分の理性を、私は褒めないではありませんでした。
これは、2018年1月2日の未明かけて起こった出来事、乃ち、初夢の物語です。
2018年1月2日の未明にかけて 夏藤涼太 @hondobo
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