第7話 気がつけばベッドの上
気が付くと、美雪の家のベッドの上だった。隣で美雪が静かな寝息を立てている。夢を見ていたのだろうか。随分とファンタジーな夢だった。
マンホールを見ていた女が出てきた。ラカとか呼ばれていた。魔法を使っていた。
地下鉄の中で会った仮面の男も出てきた。ロイトという名前だった。剣で怪物を倒していた。
もう一人会ったことのない人もいた。マクロといった。リーダー格の男だった。なかなかの美男子だった。怪物を倒す動きが凄かった。
僕は光るグローブをつけて怪物を殴っていた。
なんだそりゃ。
無茶苦茶な内容だったが、随分とはっきりした夢だった。熱や臭いすら本当に感じたもののような。
試合の疲れと性行為の虚脱感でぐったりしていて、それ以上考えるのは面倒だった。
僕は再び目を閉じた。
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