この作品には無双するSランク冒険者主人公や国を救う英雄な主人公は出てきません。出てくるのは平凡なチート鍛冶屋です。
心躍る冒険譚はありませんが、代わりにもし自分がチート鍛冶能力を授かったらどうなるか?を1番現実的かつ理想的に書いた内容だと思います。
一言で言い表すと最高にワクワクする平凡な物語。
チート鍛冶と言う最高の調味料を平凡な日常と言う料理に振り掛けたような、そんな嫌味のないスルスル読めてしまう物語です。
今まで300冊(文庫本やラノベ等雑多含む)は読んできましたが、非常に安定安心して読める、今カクヨムで1番楽しみな物語です。
英雄や安易に増殖する嫁、意味不明な行動をする主人公に飽きた方に是非読んで頂きたい一作です。
恋愛ハーレムものに飽き飽きとしていたところ、ハーレムであっても家族の温かみを感じ、ハーレム感をあまり感じさせないこの物語の続きを、ただ一点を除き、待ち遠しく感じています。
そのただ一点とは、もういい加減チートの説明要らなくない?と思えるほど、チート、チート、チート、と口を開けばチートしか言わないくらいにしつこいと感じ、そのため読みづらさを払拭できず、意識がその説明に持っていかれ、スラスラ読んでいても、突っかかり、気力を削られてしまい、全力で楽しめないことが残念に思えます。
それを除けば、鍛治、家づくり、料理など容易に想像膨らむような描写の表現力や人物たちと面白くサクサク読め、ハートウォーミングというカテゴリーがピッタリな作品です。読んでいたらほんわかします。
本文の内容は面白いです。
生産がおざなりになっていないですし、基本的にはのんびりスローライフをしているのでタイトルで読んでみようと思った人は大体楽しんで読めるのではないでしょうか。
ハーレム要素タグに関してはハーレムみたいだけど現状恋愛よりは家族の意味合いが強くてほのぼのと見ていられますね。
逆にイチャイチャラブラブ~と言った雰囲気を期待している人には物足りないかもしれません。
彼らの関係がこの後どう変化していくか楽しみにしています。
個人的にはフレデリカさんが好きなので(最近再登場したばかりですが)また登場してくれたら嬉しいなーと思ってます。
この後は少し気になってしまったことです。
他にも書いている方が居ますが、製作シーンで主人公の内心におけるチートの強調が多くてそこが気になりました。
色々と経験することで主人公の能力が向上してきているようですが、このままだとどれだけ成長しても主人公の内心では「チートのおかげ」のままなのではないかなと思ってしまいます。
なのでこの表現のしかたにこだわりがあるのでなければ、もう少し控え目にした方が全体的に読みやすい文章になると思います。
一度気になると読む際に結構気になってしまうもので、こういったところが気にならない人の方が楽しく読めるかもしれません。
ツイッタで小説更新のつぶやきが流れてきてので一気読みさせて頂きました。
ものすごく面白い という感じではないのですが、鍛冶師としての力と幾ばくかの身体能力を神に授かり、その力を使って鍛冶師として精力的に活躍する一方、話を盛り上げるために色々な人たちと冒険したり厄介事を片付けたり…
日々の生活の中の大小様々なイベントをうまく物語にし、鍛冶師の、鍛冶師による、鍛冶師のための正しくスローライフな日々が描けていると思います。
嫁候補(ヒロイン・家族)がどんどん増えますが、すぐに体を重ねてお前達を心から愛している!みたいな露骨なハーレムでもなく、アットホームな仲良し家族といった雰囲気なので読んでいてストレスも少なく日常生産系の小説が苦手でなければ一度は読んでほしいと思える内容です。