隣の部屋
隣の部屋
僕は孤独だ
天涯孤独だ
それだのに
いつも誰かが
傍にいるような気がして
それは安心というより
僕に恐怖を与える
誰かが僕を
ずっと見ている
隣の部屋を
僅かに開いている穴から
覗いてみた
向こうの部屋は
何も見えない
なんだ詰まらない
そう思った時
黒い瞳がぎょろりと動いた
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