『横の繋がりがあったりするの?』

「うん。実はねぇ、『一度アニマムンディに連行されたはずのアストレスに襲われたんだけど、それってアニマムンディが逃げられたってことですよね?』って言って、『逃げられたことをマスコミに流されたくなかったらシャナちゃんの身柄をこっちに預けて』って言ったら、『護送中にタロットの襲撃を受けたのはもうニュースにまでなっているから特に問題ない』って言われたんだけど、なんかマリン見たら急に『だが何時までも騒がれるのは得策ではない。あの子が監視して更正させるなら軽く調書を取った後に学園に送ろう』って言ったから、『それでよろしく』って言っといたの。

 なんかさぁ、マリンってアニマムンディに凄ぉく信用されてるみたいだけど、横の繋がりとかあったりするの?」


 心当たりなら一つある。もしもマリンがアニマムンディの信用を得ているのだとしたら、それしかないと自信を持って公言できるとても強い心当たりが……。

 だが、それはマリンにとって誰にも言いたくないことだった。


「さぁ、どうだったかしら」


 シャナを任せてくれたことには本気で感謝するが、余計なことは言って欲しくなかった。


「えぇ!? いいじゃん。教えてよ」


 勿論、幾らクレオにでもそれを話すつもりなどないマリンは適当に流そうとしたが、クレオはなおも追求してくる。

 マリンはその態度に不信を覚えて、瞳を細めてクレオを睨んだ。

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