クロイチゴ恋愛記

唐揚げ先生

第1話寒空の下で

ある雪の日ボクは、段ボールの中に入れられ、そして捨てられた。真っ黒い箱のなか寒い、怖い、お腹減った、もうここで誰にも拾われないで死んじゃうのかな、そう思っていたとき、箱が揺れる誰かが息を切らしている。女の子かな、ボクの為に息を切らして、でももう眠くなって来ちゃった、精々顔位は見たかったな。

「ふわーぁよく寝た。あれ、ここどこだろう暖かくてなぜか心地いい。隣を見る と可愛いい女の子がすやすやと寝ている。」

この子がボクを拾ってくれたのかな。そんなことを考えていると


「あーよく寝た。あれ、おかーさーんねこくんが起きた」


「あらー良かった、あんな寒い中よく生きていたわね。」


「うん、ほんとによかった」

そう言うと彼女は泣き出してしまった。


「この子はねあなたを見つけて家に帰ってくるまで一度も止まらず休まず走って 帰ってきて家につく頃にはもう手が冷たくなるほどだったのよ。だからお風  呂に入りなさいって、いっても。嫌だ私はこの子を見てるっていってきかなっ

 くって。」


「もうお母さん恥ずかしいこと言わないでよ。でも君は人の言葉分からないよ 

 ね」


「あらー、もしかしたらそんなこと無いかもしれないわよ」


「もう、お母さんったら」

見ていて、笑顔に溢れていてとても幸せそうだ、こんな人たちのところにこれてよかった、ボクを拾ってくれてありがとう。


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