第46話 太道と拳武会
今回は敢えて拳の握り方の話だけに留めておく。
太道の拳の握り方と、中国拳法の把子拳はよく似ていると思う。
これは京都では拳武会という中国拳法のジムでも教えているらしく、つまり両者共に京都市内にある。
太道の創始者の出身大学は、現在の拳武会の所在地から歩いて行けるような距離にあり、時系列的にはどうか知らないが、やはり過去に両者間に何らかの技術的交流があったのだと推測する。
私が太道の道場に通っていた頃、太道は「独自の理論」をことさら強調していたが、もしこの拳の握り方の元が中国拳法の把子拳のものを参考にしたのだとしたら、「独自」などという主張は武道家の信義の問題に関わってくるのではないか。
繰り返すが、今回は敢えて拳の握り方の話だけに留めておく。
この払拭しきれぬ私の疑念が、あくまで邪推の域を出ない妄想であることを願う。
キックボクシングジムでのあれこれ 連続射殺魔 @hanage335
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