応援コメント

第七十六回 漢主は夢によりて呼延攸を挙ぐ」への応援コメント


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    劉淵が段々、ひどくなっていますな。『狗でももう少し役に立つ』、『竜頭蛇尾に終わって無駄に銭穀を費やす』とはひどい言い方です。石勒・劉曜という若い世代への不信もありそうで、やはり、信頼できるのは、王彌・呼延晏・呼延攸という昔の仲間なのですな。劉備は関羽の死が原因で、関興・張苞を重用したのに、それとも比べても差を感じます。ただ、石勒・劉曜・張賓・姜發については、不信がある意味当たっているところは皮肉なところです。

    やっと、呼延晏・呼延攸兄弟の出番ですね。史実では大活躍の呼延晏ですが、関羽の子孫はともかく、姜維の子である姜發・姜飛に出番・活躍を奪われたのは可哀想ですな。大会戦の劉曜組には呼延兄弟をいれてあげてもよかったのに。姜維は、私は比較的好きですが、そこまでの人気があるとは思えないです。呼延晏と遊子遠は地味に犠牲者ですね。どこかで二人と役割が入れ替わって姜兄弟は退場する形にして欲しかったのですが。

    呼延模と呼延莫はここで別人と判明しましたね。河東さんのご説であった通り、胡莫が呼延莫に代わったのかもしれません。

    【追伸】
    >むしろ、馬超の子孫の陰の薄さが気になりました。
    >錦馬超、イイキャラなのに。

    馬鉄の孫、馬蘭しかいませんね。おそらくは、斉万年が馬超の刀と弓を受け継ぐため、斉万年を馬超の後継者とするアピールのためでしょう。斉万年と馬超は魏・晋と戦った場所が近いです。史実を見て、周処に勝ったのもあって、酉陽野史(講談師の方)は斉万年を馬超の後継者と見なしたと思われます。

    また、史実ではなにげに劉淵の父・劉理は馬超の娘と婚姻しています。おそらくは、劉淵の母方の祖父が馬超なのでしょう。匈奴に無事逃れて、再起できたのは馬超の導きということでしょうね。これは酉陽野史(知識人の方)も納得ではないでしょうか。

    もっとも、そのような史実を読むと、なおさら、呼延兄弟こそ馬超の子孫に相応しい感じもしますが、おそらく酉陽野史は、毛本の前にある演義の魏延ごと司馬懿を焼き払う諸葛亮の計略と史実での一族処刑になったのを読んで同情して、姓による字遊びもあって、娘を劉淵の皇后にしたのだと思います。これは、現在、日本の魏延ファンからすると明代の人も同じことを思っていたということで、嬉しいことではないでしょうか。馬超には悪いですが、この設定は私もお気に入りです。

    作者からの返信

    【追伸を受けて】

    なるほど、周処は最初の強敵でしたし、たしかに弓や剣を受け継いでいるところからも、馬超→齊萬年という意識だったのかも知れませんね。

    それに、「第十二回 劉璩は劉淵と名を改め郝元度に投ず」でも齊萬年は羌族に詳しいという設定があり、このあたりも馬超の衣鉢を継いだものと考えてよさそうです。

    > 劉理は馬超の娘と婚姻

    この設定を前に出すと、馬超の末裔を全面に出さざるを得なくなりますし、劉淵の外戚は呼延氏ということで、色を薄めたのかも知れませんね。

    魏延は『演義』諸葛亮を非難する際には必ず引用される人ですから、、、やはり明代から違和感を感じている人は多かったのでしょう。そういえば、味方ごと敵を殺した人は、本作でもよい終わりを迎えていませんね。。。誰とは申しませんが。





    こんにちは。

    〉劉淵

    著しく老害化しています。
    作中の善悪をキッパリ分けない感じは、なかなか冷徹でキライではないです。
    人間ですからねー、終始一貫というわけには、なかなか参りません。


    〉呼延晏・呼延攸兄弟

    忘れがちですが、魏延の子孫の設定なんですよね。劉淵の皇后は呼延氏ということもありまして、外戚でもあります。
    なので、劉淵としても軽々しくは使えませんね、と理解しておりました。特に、誰かの下につけるのは難しくなってしまいましたから、活躍できなかったのでしょう。


    〉姜維

    テーマとして、北漢は諸葛亮、龐統または法正に姜維がいる蜀漢なのかなあ、と思います。

    諸葛亮に倣う諸葛宣于は廟堂にあって戦には出ず、軍師策士然とした姜發と張賓が従軍して計略を振るう感じ。
    そう考えると、この3人は蜀漢の遺臣でなくてはならなかったのかなあ、と。理想的な蜀漢はこんな感じだよね、という共通認識に訴える仕掛けのつもりだったのかも知れません。
    むしろ、馬超の子孫の陰の薄さが気になりました。錦馬超、イイキャラなのに。


    〉呼延模と呼延莫はここで別人と判明しましたね。

    別人でしたね。
    しかし、チラ見せの胡莫も含めて錯雑がありそうですので、扱い注意ですね。読み直しの際には気をつけますー。

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