応援コメント

第五十四回 慕容廆は素喜連を囲む」への応援コメント

  • 木丸津と素喜連は、比較的、未開な地にいた鮮卑でしょうか。可足渾氏は彼らの中にあった主要な一族だったかもしれません。

    しかし、この慕容氏の扱いの良さはかなり異常に近いですね。慕容廆は、特に欠点無く、下手をすると劉淵以上の君主に描かれていますし。慕容兄弟もどれも知勇兼備とされていて、配下となる漢人も人材が揃っています。大会戦の時の劉曜・石勒の軍の片方となら、互角に戦えるのではないでしょうか。

    こう考えると、諸葛宣于の活躍が光りますね。ただ、そこらあたりをあの時点でもっと強調してもよかったとは思います。

    慕容皝・慕容翰の兄弟関係の変更は、三国志演義の劉表の息子である劉琦
    ・劉琮を意識しているのではないでしょうか。演義の世界では庶子でも長子相続優先なので、慕容翰が庶兄だとまずいことになります。やはり、慕容氏はかなり優遇されており、構想では慕容氏が善玉、石虎が悪玉となるはずだったのでしょう。

    後趙の不忠を責めて討伐するのが前燕の与えられた役割だったと考えます。

    作者からの返信

    こんばんは。

    〉可足渾氏

    北魏末には可朱渾氏と書かれますね。だいたいが昌黎徒河の人なのですが、徒河は遼西になりますかね。木丸津や素喜連に属していましたか。
    調べてみないといけませんね。


    〉慕容氏の扱いの良さはかなり異常に近い

    たしかに。石虎を破り、乱れた後趙を平定する一族ですから、善玉としての仕込みだった可能性が高いですね。もったいないなあ。。。


    〉劉曜・石勒の軍の片方となら、互角に戦えるのではないでしょうか。

    諸葛宣于や姜發クラスの謀士がいるかどうかですよね。そこまで軍師軍師した漢人がいないので、計略で破られそうですね。


    〉諸葛宣于の活躍

    前作の「第百八回 諸葛宣于は四雄の兵に説く」ですね。アッサリしていたのであんまりありがたみはなかったですね。


    〉演義の世界では庶子でも長子相続優先

    ほほー。ということは、明代の聴衆にはそっちのが正しかったということですかね。
    嫡庶の別より長幼優先ですか。本来の儒教とは違いますが、アレはアレで部族社会のシッポみたいなものでしょうし。正妻のが妾より一族の格が上だったでしょうから、嫡子優先なんだろうな、と推測しています。


    〉後趙の不忠を責めて討伐するのが前燕

    物語としてはそっちのが面白くなりますよね。勧善懲悪です。