応援コメント

第三十九回 晋帝司馬衷は再び洛陽に還る」への応援コメント

  • 結構、目立っていた李含も退場しました。

    本来なら彼は、史実では長沙王・司馬乂を暗殺しようとして、発覚して司馬乂に殺され、三国志後伝でも続後三國志演義十三回で捕らえられ、死んでいるはずだったなのですが、河間王・司馬顒の参謀ポジが必要だったのか、史実より長生きできました。長沙王・司馬倫の孫秀と並ぶ、八王の乱における寒門出身の出世主義者の典型という感じの人物でしたな。

    大会戦時点で、晋の人物で目立ったのは、八王と十六傑を除けば、祁弘・張方・盧志・石超・牽秀・姫澹・北宮純・李含・孫洵ぐらいだと思うのですが、すでに、張方・石超・牽秀・李含が死亡、孫洵がフェードアウトとすさまじい死亡率です。もう、漢軍のベストメンバーと野戦で戦うのは無理でしょう。

    作者からの返信

    こんにちは。

    〉李含

    不死鳥のように蘇った彼もついに退場です。作中では、成都王における盧志と対になる人物として役を振られていたように思います。
    道義と狡知、名門と寒門、対局に置かれています。

    史実を見る限り、皇甫商や趙譲といった人と対立があったようで、クセが強かったようです。
    しかし、信任してくれた河間王に政権を執らせたい、という執念が強かった節もあり、若い頃に寒門の苦労を舐め尽くした身としては、已むないところかと感じます。

    何しろ、狄道出身で始平に僑居していますから、ヘタしたら難民スレスレの出自だったんじゃないのかなあ。そんな感じで、名門の盧志より好きな人物だったりします。恵まれませんけど。


    〉すでに、張方・石超・牽秀・李含が死亡、孫洵がフェードアウト

    たしかに。
    その一方で、前作の晋漢大戦があったので、史実からは見えにくい八王の乱の被害が分かりやすくなっていますね。これが狙いだったのか。。。
    この櫛の歯を引くような死者続出はまさに『水滸伝』後半ですよね。もしかすると、そのあたりの手法も取り込んで書かれているのかも知れません。

    前作だけだと「なんじゃこりゃ?」となりますが、本作になると伏線や構成の妙が見えてきたような気がします。ううむ。。。