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2018年1月26日 00:42 編集済
ここは第四回で書いた通り、史実では長沙王は小勢力なので、李含は河間王・司馬顒と成都王・司馬穎の軍勢で洛陽に圧力をかけて、長沙王を檄して斉王・司馬冏を討たせた上で、斉王に長沙王を殺させて、それを大義名分に斉王を討つつもりだったようですね。長沙王が檄されたのは史実も同じですが、先に斉王が攻め込んでいるので、李含はわざと斉王に分かるように伝えた可能性が高いですね。王豹を斉王に殺させたのは失策かもしれませんが、長沙王は斉王を裏切る気はなかったかもしれません。今後の展開を考えると、長沙王・司馬乂には強い主人公属性がありそうです。八王の中で歴史ファンがいる人物がいたとしても、長沙王・司馬乂と東海王・司馬越だけでしょう。しばらくはこの二人に注目ですな。
作者からの返信
こんにちは。〉斉王に長沙王を殺させて、それを大義名分に斉王を討つつもりだった小勢力ですが洛陽にいたので、利用価値があったわけですね。そうなると、齊王自体にはそれほど責められるべき点がなかった、とも考えられそうです。〉李含はわざと斉王に分かるように伝えた可能性が高い河間王がこの策を使うなら、長沙王と齊王の間に確執があってもなくても成立しますから、長沙王が激して齊王に敵対したのか、李含に陥れられて已む無く抗ったのかは傍証を漁らないと分からないのかも知れません。分岐が多くなりますね。〉王豹を斉王に殺させたこの時点では齊王と長沙王の間は悪くなかったでしょうから、長沙王の意図は齊王の評判を落とすか、あるいは、齊王に洛陽を離れられると困るか、または何も考えていなかったか、という感じでしょうか。〉長沙王は斉王を裏切る気はなかったかもしれません。だから、この推論も十分に成立する余地があるわけですね。〉今後の展開を考えると、長沙王・司馬乂には強い主人公属性がありそうです。政争に翻弄された犠牲者か、または諸親王を手玉に取ろうとしたトリックスターか、なかなか興味深い立ち位置ではあります。ただ、あまり良い終わりを迎えるのは難しそうです。(すっとぼけ)〉長沙王・司馬乂と東海王・司馬越八王の乱に詳しくない身からすると、ドングリ感がハンパない感じではありますが、知名度では抜きん出ていますかね。この後の数回はこの二人を軸に進んでいきますので、確かに注目ではあります。行為が事実であっても動機まではなかなか見えませんから、利害が複雑に入り組んだ八王の乱は読み解くのが難しいのでしょうね。こういう場合は事実だけを並べて傍証を搔き集めるのが常套手段ですが、かなり時間がかかりそうですし、結局はありきたりな推論に落ち着きがちなので、やってもつまんないかも知れません。さんざっぱら検討されてきたでしょうしね。。。
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ここは第四回で書いた通り、史実では長沙王は小勢力なので、李含は河間王・司馬顒と成都王・司馬穎の軍勢で洛陽に圧力をかけて、長沙王を檄して斉王・司馬冏を討たせた上で、斉王に長沙王を殺させて、それを大義名分に斉王を討つつもりだったようですね。
長沙王が檄されたのは史実も同じですが、先に斉王が攻め込んでいるので、李含はわざと斉王に分かるように伝えた可能性が高いですね。
王豹を斉王に殺させたのは失策かもしれませんが、長沙王は斉王を裏切る気はなかったかもしれません。今後の展開を考えると、長沙王・司馬乂には強い主人公属性がありそうです。
八王の中で歴史ファンがいる人物がいたとしても、長沙王・司馬乂と東海王・司馬越だけでしょう。しばらくはこの二人に注目ですな。
作者からの返信
こんにちは。
〉斉王に長沙王を殺させて、それを大義名分に斉王を討つつもりだった
小勢力ですが洛陽にいたので、利用価値があったわけですね。そうなると、齊王自体にはそれほど責められるべき点がなかった、とも考えられそうです。
〉李含はわざと斉王に分かるように伝えた可能性が高い
河間王がこの策を使うなら、長沙王と齊王の間に確執があってもなくても成立しますから、長沙王が激して齊王に敵対したのか、李含に陥れられて已む無く抗ったのかは傍証を漁らないと分からないのかも知れません。分岐が多くなりますね。
〉王豹を斉王に殺させた
この時点では齊王と長沙王の間は悪くなかったでしょうから、長沙王の意図は齊王の評判を落とすか、あるいは、齊王に洛陽を離れられると困るか、または何も考えていなかったか、という感じでしょうか。
〉長沙王は斉王を裏切る気はなかったかもしれません。
だから、この推論も十分に成立する余地があるわけですね。
〉今後の展開を考えると、長沙王・司馬乂には強い主人公属性がありそうです。
政争に翻弄された犠牲者か、または諸親王を手玉に取ろうとしたトリックスターか、なかなか興味深い立ち位置ではあります。ただ、あまり良い終わりを迎えるのは難しそうです。(すっとぼけ)
〉長沙王・司馬乂と東海王・司馬越
八王の乱に詳しくない身からすると、ドングリ感がハンパない感じではありますが、知名度では抜きん出ていますかね。この後の数回はこの二人を軸に進んでいきますので、確かに注目ではあります。
行為が事実であっても動機まではなかなか見えませんから、利害が複雑に入り組んだ八王の乱は読み解くのが難しいのでしょうね。
こういう場合は事実だけを並べて傍証を搔き集めるのが常套手段ですが、かなり時間がかかりそうですし、結局はありきたりな推論に落ち着きがちなので、やってもつまんないかも知れません。
さんざっぱら検討されてきたでしょうしね。。。