たわし

@shuraraitiya

第1話

このクラスに本当の友達はいない

彼女は言った。


放課後、すぐ帰るのも物寂しかったのだろうか、彼女は他のクラスメイトと世間話をしていた。耳をそばだてていると、彼女の本当の友達は3人いるそうだ。




前に彼女が私宛に書いてくれた手紙には、こう書いてあった。


あなたがクラスで唯一本心で話せる、と。




彼女は嘘をつくような人ではない。

私がそう思いたいだけなのだろうか。

でもそんな器用な人にも浅はかな人にもどうしても見えず、きっとどちらの言葉も本心なのだろうと思う。


でも私の中の何かがぴちゃっと鳴った。


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