この世界の神は人間だった

餅つき

第0話

 人間の願望によって生まれた『望みを叶える女神』

しかし望みを叶えるにはそれ相応代償があった。

 そんなことも気にしない欲に溢れた人間はまず人類の半分の命と引き換えに創造神を召喚した。その後、7つの大陸に神々を統率者として派遣しろと創造神は命じた。

 

 人間の目的は楽に過ごしていける傲慢な世界をつくること、神を召喚したのも何でもやってくれるというバカげた思想からだった。


 しかしこれだけに留まらず人間はあらゆる望みをこの女神に要求した、そして女神は地上にいる人間の記憶を代償に『理想の神樹』をつくった。


 これがすべての始まり


 これはあれから100年後の世界


 『理想の神樹』の影響で人類は寿命、魔法、能力を手にいれた。

 人間は1000歳まで生きることができるようになり、一般人でも魔法が使えるようになり、ごく一部の人間だけだが神々の力に匹敵するほどの魔法を越えた能力を生まれながらに持つ者もいた。


 この世界はかつて人間が望んだそのものだった。


 すべては『理想の神樹』の影響

女神の姿をあれから見たものはいない。

ある人は強欲な人間に殺されたとかまたある人は『理想の神樹』になり移ったのではないのか色々な憶測が飛び交ったがいまだ真相は分かっていない。


 愚かな人間たちだったが、この世界の理を発見した者がいたという

彼は未来の私達に向けて書物を残した


「神がいるのならその反対の悪魔もいる」

ほとんどの人間は理解に苦しんだが一部の人間その答えにたどり着いた。光があれば影がある様に彼は私達に忠告したのだ「悪魔は影に潜んでいると……」

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