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「臭い……」
濃い血の匂いが空間を満たしている。
血の匂いは不快ではない。むしろ吐き気を
おかあさんはどうして、もう少しマシな
魚の顔と人の顔。転がる醜い死体の群れの中、年若い
なんだっけ?
どうして気になったのかは、自分でも思い出せない。
他の者より少しだけ歯応えがあったからか?
無様に逃げ出さず、この
こいつなら200年も生きれば、最初のつがい程度には使える存在になったかもしれないけど。
門が開く強い気配を感じ、死体から目を離す。
「遅かったね」
髪も目も黒く染まっているが、まどろむわたしの夢の
銀の鍵の門を越え、鍵の力をその身に宿す、はぐれものの落とし
無感情な
あいさつ代わりにぶつけてみた殺意には、
「へえ……そこそこ遊べそうじゃない?」
さて、どうやって壊したものか。
半眼に開いた少女の瞳が紅く染まる。
「さあ、存分に楽しもうか!」
END.8
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884676877/episodes/1177354054884676949
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