第8話
俺たちは舞の家のインターホンを押すと、舞はすぐに出てきた。
「おまたせ~!あれ?その子って。」
「ああ、舞はまだ知らなかったな。」
「ううん、なんとなくわかってたよ。美由紀だよね?」
「そうだよ。久しぶりだね。舞。」
「まさかお前知ってたのか?」
「うーん、格好は変わっちゃってたけど雰囲気が美由紀そっくりだったな~って。」
「す、鋭いな。」
「そういえば綾ちゃんは?一緒じゃなかったの?」
「えっ?綾ちゃんこっちに来てるんだ?」
「ああ、そうなんだ。」
「私、会いに行きたいかも。」
「じゃあ会いに行こっか、美由紀!」
「うん!」
「おい!ちょっと待て!どこにいくつもりだ?俺たち小泉の家知らないだろ。」
「ふふん!私をなめてもらっちゃ困るよ。喫茶店で会ったときにしっかり聞いておいたの」
「っ!さすがだな」
「さあ!気を取り直してさあ出発!」
こうして俺たちは綾の住む家までたどり着い
た。
-----------------------------
「……すげぇ~!」
引っ越してきたと聞いていたため、ここまでの豪邸とは思っていなかった。
舞も場所は知っていたようだがこちらも予想を越えていたようで口をぽかーんとあけていた。
「そろそろはいろうよ」
なぜか美由紀はさほど驚いていないようだった。
「そうだな」
俺はインターホンを押した。すると、
「秀哉さんですね。こちらへどうぞ」
と言われ、目の前の柵がひらけていった。
何から何まで驚かされっぱなしだ。
家の中へ入ると、綾が出迎えてくれていた。
その後ろには綾の執事らしき人もいた。
「さあ、皆様。私と綾様はお飲み物をご用意致します。その間こちらの部屋へどうぞ」
そう言われ俺たちは案内された部屋へ入った。
すると、舞が部屋の隅へ走っていった。
「ねぇ、これ見て」
そう言って舞は何かを運んできた。
正しい恋の始め方 @miron
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。正しい恋の始め方の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます