第8話 コーヒープレスという淹れ方

 実はあまり馴染みが無い淹れ方かも知れません。名前も、「コーヒープレス」「フレンチプレス」「メリオール」など、様々な呼び方があります。


 今回は、ちょっと知ってるとツウな淹れ方、『コーヒープレス』での淹れ方の解説です。





 まずコーヒープレスという道具ですが、上蓋の真ん中に棒が付き、その棒の先端に金属メッシュのフィルターが付いています。

 そして受ける器は、円筒形の耐熱ガラスに取っ手をつけたもの。

 で、フィルターは上下に動きます。


 そして淹れ方ですが、


円筒形の器の方に、コーヒー豆と、沸騰させた後で少し冷ましたお湯を、投入します。

蓋に付いているフィルターを上に上げた状態で蓋をして、1分ほど蒸らします。

フィルターを下に下げ、コーヒー豆を下に押さえつけ、上のコーヒー液と別けます。

温めたカップにコーヒーを注いで出来上がりです。





 こちらは、道具の仕組みも淹れ方も簡単なので、初心者でも簡単に淹れられます。お湯の温度とコーヒー豆の挽き方を調整すれば、味わいも調整できますし。






 欠点も少しあります。





 まず、フィルターが金属なため、コーヒー豆の味わいがダイレクトに出てしまう所。ここは、利点でもあり欠点でもあります。


 紙や布のフィルターですと、コーヒー豆に含まれている油分もし取ってしまうため、スッキリした味わいになるのですが、金属フィルターですと、その油分がし取られずコーヒー液に含まれるので、より味わいや香りが強く出ます。


 そのため、古い豆ですと、その油分が酸化していてイヤな香りや味わいが出てしまうのです。コーヒープレスでコーヒーを淹れる場合、コーヒー豆の鮮度がモノを言います。




 それから、ちょっと洗いにくい事です。

 金属メッシュフィルターですので、その網目や部品の隙間にコーヒー豆が入り込んでしまったりします。ちょっと分解をしないと、洗いにくいかと。




 また、金属メッシュフィルターならではの欠点で、コーヒー豆の微粉がコーヒー液に出てしまう事です。最後まではちょっと飲みにくいかと。


 




 ご近所に自家焙煎の喫茶店があり、鮮度の良いコーヒー豆が手に入れられる状況でしたら、とても良い相性の道具ですので、是非お試し下さい。


 余談ですが、このコーヒープレスを転用して紅茶を淹れている事がありますが、あまりオススメ出来ません。

 メッシュフィルターを下に下げるため、紅茶葉を押し付けてしまって、余計な苦味・渋味が出てきてしまうのです。

 もし、コーヒープレスで紅茶を淹れる場合は、メッシュフィルターを一番下まで下げないで途中で止めて、淹れるようにして下さい。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る