第6話 サイフォンという淹れ方
古典的な喫茶店ですと、いまだにこの実験器具のような機材で淹れているお店が多いですね。
と言う事で、今回は『サイフォン』でのコーヒー抽出について語ります。これもまたツッコミ所満載ですので、宜しくお願い致します。
まずサイフォンというものは、上のロウトと呼ばれる部品にフィルター(紙・布・金属メッシュ)をセットして挽いたコーヒー豆を入れ、下のフラスコにお湯を注いで温めて、お湯を上のロウトに廻してコーヒー豆と合わせて抽出する、というもの。
詳しく書くと、
お湯を下のフラスコに注いでアルコールランプなどで温めます。
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上のロウトにはフィルターをセットし、中挽きのコーヒー豆(指で摘まむとジョリジョリするくらいの粒)を投下。
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フラスコにロウトを緩く隙間があるくらいに差し込み、お湯がわずかに沸騰の泡が出てくるまで待ちます。
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沸騰の泡が出てきたら、ロウトとフラスコをしっかりドッキングさせ、フラスコを密閉させます。
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空気と水蒸気の膨張圧力により、お湯が管を通って上のロウトに登り、コーヒー粉と合わさります。
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竹や木のヘラで
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1分ほどそのまま。
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温めているアルコールランプを外して火を消します。フラスコの中が冷えて減圧し、ロウトの液を吸い込みます。
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下のフラスコに抽出されたコーヒーが溜まり、コーヒーが完成。温めたカップに注いで出来上がりです。
化学実験みたいな工程が面白く、見栄えがするのがこのサイフォンの魅力です。
ただ欠点も多々あります。
まず洗いにくい事です。フラスコやロウトの管は、指すら届かない所もあり、コーヒーの油脂分がこびりついてしまっているものもあります。
それから全体が耐熱ガラス製ですので、割れやすいです。特にフラスコは熱源に直接付けるものですので、水滴がついていたりすると割れる原因になったり。
また、微妙な湯温調整が難しい事。そのため、均一な味わいを出す事が出来ますが、コーヒー個別の特徴を引き出させる事が難しくなります。ここは、利点であり欠点でもある、という所でしょう。
機材は少しお高め。
やはりサイフォンのコーヒーは、喫茶店で頂くのが、一番良いのかも知れません。
均一で変わらぬ味わい、良かったらお試しを。
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