第四章 古老の凱旋(3)


          3


「おはようございます、トグル。隼さん」


 翌朝。挨拶をしてユルテ(移動式住居)に入ったオダは、眼をみはった。王の正装をしたトグルが、そこに居たからだ。華麗な群青の長衣デールと黄金の縁飾りのついた外套を身にまとい、繊細な葡萄紋様の刺繍を施した帽子をかぶって、彼は少年を見下ろした。黒い革の手袋をはめながら――そこにも、腰の革帯ベルトにも、トグリーニ族の守護獣・鷲獅子グリフォンかたどる金の装飾がついている。

 隼が、首をかしげて問う。


「おはよう、オダ。どうした?」

「あ。いえ……」


 隼も、正装と思われる衣装を着ていた。トグルに贈られたのだろう、胸に黄金の鷲獅子グリフォンの刺繍のある漆黒の長衣デールだ。形は男性の戦闘服に近いが、中性的な痩身の彼女によく似合う。透けるようなしろい肌と白銀の髪が、黒衣に映えている。観る者のたましいを吸い込む紺碧ラピスラズリの瞳が、怪訝そうにオダを見た。

 二人が並ぶと壮観だった。トグルの無表情は相変わらずだが、お互いの長衣デールの襟をととのえる簡単な仕草と会話にふかい親愛の情がうかがえ、少年は頬が火照った。

 オダは、気を取り直して声をかけた。


「移動の仕度が整いましたので、今後について、お訊ねしたく」

「武装解除したタァハル兵は、直ちに本営オルドウへ送らせる」


 トグルは、いつもの平板な口調で答えた。冷たい緑柱石の眸に感情は窺えない。


「まだ残党がいるかもしれないからな。テディン将軍ミンガンには、引き続きシェル城周辺を警戒させる。我々はスー砦へ向かう。タァハルの部族長と氏族長たちを、連れて行く」

「分かりました。……あの、」

「ワシは、どうしている?」


 トグルは《星の子》の長杖を、物珍しそうに手に取った。


「今朝は姿をみていない……。これは奴の物だろう? 俺の外套を持って行った。風邪の具合はどうだ?」

「こちらに、いらっしゃらないんですか?」


 問い返したオダは、トグルにじろりと睨まれて呼吸を止めた。

 隼が説明する。


「昨夜は、オルクト氏族長に招かれて、雉と一緒に行ったんだ」

「雉さんは天幕に戻っていらっしゃいました。僕はシジンさんといましたが、鷲さんにはお会いしていません。てっきり、こちらだと」

「どこに行ったんだろう?」


 隼は意見を求めてトグルを顧みたが、彼は瞼を伏せて考え込んでいた。彼女の脳裡を、昨夜の会話がかすめる。『言わない方が良かったろうか……』 感情を表さない彼の性格には慣れているつもりだが、今朝はいっそう沈んでいるように見え、気になった。

 トグルは小声で呟いた。


「ザー・サイン(まあ、いい)。ワシのことだ。気が向けば、そのうち現れるだろう。仕度はよいか、ハヤブサ。行くぞ」

「あ、ああ」


 トグルは杖を手に、外套を揺らして歩きだした。ユルテの扉を開けて出かけていく。オダは焦って呼んだ。


「あの、待って下さい。もう一つ、お訊ねしたいことが」

「歩きながら言え。……ハヤブサ、放っておいてよいぞ」


 ユルテを片付けなくてよいのかと隼は気にしていたが、トグルは素っ気なく言い捨てた。オダは、隼と肩を並べて彼を追った。


「歩きながら失礼します、テュメン。《星の子》に会った後、貴方がたは本当に草原へ帰るのですか? オン大公を放っておいて」


 トグルの広い肩は黙っている。少年は感情を圧し、早口に続けた。


「タァハル部族とタイウルト部族をそそのかした大公の罪は、諸国に知られています。長城チャンチェンを出ることなく、陰謀によって他国を脅かした大公は、未だ、キイ帝国内で無事です」


 トグルは足を止め、振り向いた。獲物をねらう狼を思わせる緑の双眸が、少年を捕捉する。低い声が地を這った。


「何が言いたい?」

「……オン大公を放置するかぎり、また同じことが繰り返されるのではないかと案じているのです」


 オダは唾を飲み、澄んだ空色の瞳でトグルを見返した。隼は感心した――少年は、自分でこの問題に気づいたのだろう。


テュメン。僕には、大公は己の権力を維持することにしか関心がないように見えます。タァハル部族が動かなければ、貴方を……貴方が従わなければ、タァハル部族をそそのかして、草原を戦乱に陥れる。その度に、ニーナイ国は被害をこうむっています」


 トグルは話の途中で踵をかえし、歩き始めた。オダと隼はついていく。

 少年は懸命に続けた。


「貴方がタァハル部族を従えたいま、次に大公が狙うのはどこでしょう? ハル・クアラ部族か、〈森林の民〉ですか」

「…………」

「王!」


 トグルは再度たちどまり、振り向いた。駆け足で追いかけていたオダは、その胸にぶつかりそうになった。蒼天を宿す瞳を、トグルは静かに見下ろした。


「キイ帝国内のことは、キイ帝国の連中に任せるべきではないか?」

「そうです。オン大公の方が、それを侵しているのです。貴方がたの事情につけこんで」

「…………」

「大公は卑怯です、テュメン。〈草原の民〉には時間がないはずです。だって、貴方は――」

「ジョロー・モリ(だく足の仔馬、という意)」


 トグルが左手で少年の額をかるく小突いたので、オダはひくっと息を呑んだ。隼も、目を丸くする。

 トグルは穏やかにたしなめた。


「小僧……それ以上、言うな。俺達のことは、俺達自身が良く知っている」


 オダは絶句するしかなかった。

 トグルの視界の隅に、黒馬ジュベを連れた従兄いとこが現れた。トグルは、隼をかえりみた。


「トゥグス(オルクト氏族長)と一緒に居てくれ」


 大柄な氏族長が、彼女にうやうやしく一礼する。漆黒の瞳は、真っすぐトグルを見詰めていた。


「おはようございます、テュメン

ああラー。ハヤブサとオダを頼む、トゥグス。俺は、アラルを呼んでくる」

御意ラー


 トグルは隼に長杖を渡し、オルクトから愛馬ジュベの手綱を受け取った。かれ(ジュベ)を連れて行く。オダはそれ以上話しかけられなかった。

 オルクト氏族長は、頭を下げて君主の背を見送った。髭に覆われた口元に、隼は、不敵な笑みをみつけた。



「*****、***。テュメン

「王、*****……」


 トグルは騎乗せず、愛馬ジュベと並んで歩いた。兵士達が口々に声をかけてくる。タァハル部族を降伏させた主君をことほぐ声は弾み、表情は明るい。

 トグルは彼らに頷いて応え、言葉を返すことはしなかった。瞼を伏せ、心もち項垂れて己の内面をみつめている。双眸にはくらい闇が宿っていた。

 シルカス・アラル・バガトルは、ユルテ(移動式住居)を片付け、氏族の男達と話をしていた。王に気付いた部下の視線を追い、振り返る。


テュメン


 丁寧に臣下の礼をとるアラルを、トグルは黙って見下ろした。しばらく迷った末に話し掛ける。


「昨日は御苦労だったな、アラル。疲れはとれたか?」

はいラー。お陰様で」


 アラルは再度一礼すると、うかがうように彼を見上げた。


「王こそ……大丈夫ですか?」

「ああ。疲れた」


 トグルの声に、溜め息が混ざった。吐息に声が呑まれていく。


「疲れすぎて、あやうく、己が何者なのかを忘れるところだった」

「王」

「アラル」


 真夏のタマリスクを思わせる濃い緑の瞳は、冷徹で、それでいて優しい。トグルは微かに唇を歪め、囁いた。


「シルカスの氏族旗を、持って来ているか?」

「はい」

「掲げてくれ。お前は、俺とともに来い。スー砦までは、銀の天馬ペガサス(シルカス族の守護獣)が先頭だ」


 アラルは、くい入るようにあるじを見詰めた。やや照れくさそうな――静かな決意を秘めたかおを。


「ジョクに見せてやろう。俺達をこんな所まで連れて来たのは、あいつだからな……」



              **



 峻厳なるふたつの山脈に挟まれた要塞に、朝日が届くのは遅い。薄明、赤ん坊に乳をあたえるために身を起こした鷹は、部屋の隅にうずくまる影を目にして、悲鳴を呑んだ。


「……わし、さん?」


 驚いた。

 寝台から最もはなれた壁際で、鷲は、石畳の床に長身を投げだしていた。――『どうして、こんな所で寝ているの?』 鷹は、しばらく呆然と彼を眺めてから、いそいそと寝台をすべり降りた。


「鷲さん?」


 動きやすい遊牧民の長衣チャパンを羽織っただけの体に触れると、案の定、冷え切っていた。きっと、夜中を過ぎて帰り、そのまま寝てしまったのだろう。鷹は、眠っていた自分と赤ん坊とびを起すのを遠慮したのだろうかと考え、胸が痛んだ。


「ねえ、起きて。こんな所で寝ないで」


 やさしく肩を揺さぶってみたものの、熟睡しているらしく反応がない。わずかに口を開けた寝顔を、鷹は途方に暮れて眺めた。大柄な彼を、彼女ひとりでは動かせない。仕方がない、毛布だけでも掛けておこう。ゾスタが来たら手を貸して貰おうと決め、立ち上がる。

 鷹は、彼の傍らに黒い物が落ちていることに気付いた。

 外套だった。手に取ってひろげると、微かに血と馬のにおいがした。分厚い革製で、ずしりと重い。『トグルのだわ……。トグルが、来ている?』

 その時、鷲が眼を開けた。日差しに透ける若葉のごとく明るい碧眼が、まっすぐ彼女を映した。鷹は、胸がどくん、と鳴ったように感じた――。


「鷲さん?」

「…………!」


 先刻よりさらに鷹は驚かされる羽目になった。

 彼女が何者かを認識した途端、鷲は跳ね起き、長衣チャパンを引きずる勢いで、ずざざざざざっと後ずさりした。落とし罠にかかった狐のごとく、部屋のひとつの角から隣の角へと。鷹の手のとどく範囲を確実に逃れてから、『しまった』という顔をした。

 鷹は言葉を失った。


「あ。えーと、その……違うんだ。これは」

「…………」

「びっくりしたと言うか、油断したと言うか、その……。大丈夫、か?」


 鷲はもごもごと口ごもり、鷹のこわばった顔を、おずおずと覗き込んだ。彼女の身に危険が及ぶことをおそれていたが、全く別の意味に受け取られたとも理解していた。

 鷹にとって事態は深刻だった。彼女はトグルの外套を抱え、震える声をしぼり出した。


「鷲さん」

「……はい」

「トグルのところへ行っていたの? 大丈夫だった?」

「ああ、ばれたんだ。あいつらは、大丈夫だ」


 とりあえず彼女の身に異変はないらしいと判断して、鷲は視線を逸らした。ぼりぼりと頭を掻く。


「トグルと隼も、オダと雉も無事だ。こっちへ向かっている。……それと、」


 鷲は、伝えなければ、と考えた。『そうしないと、公平じゃないよな……』


「シジン=ティーマがいた」


 鷹は、ひゅっと息を吸い込んだ。鷲は、彼女を観ずに続けた。


「オダの親父――ラーダと一緒にタァハル部族に囚われていたのを、トグル達が救い出したんだ。連れて来てくれる」

「話をしたの?」

「いや、挨拶だけだ」

「鷲さん」


 鷹は息だけで呼び、彼はようやく振り向いた。夜明けの紫の光のなかで、彼女は漆喰のごとく蒼ざめていた。


「あのね。わたし、」


 涙があふれそうだった。鷹は、狭くなった喉ですばやく息を吸いこんだ。――シジンに会いたい。会わなければ、と思う。けれども、


「もし……。もしね、鷲さんが嫌なら、」

「駄目だ」


 鷲は彼女の台詞を遮った。その口調があまりに厳格だったので、鷹は再び言葉を失った。


「お前は、シジンに会わなきゃならない。逢ってくれ、頼むから」

「…………」

「鷹、いや、レイ。シジン達は、を助けるために生命いのちを賭けた。だから、は会って、仲間がどうなったのか聴かなきゃならない……。俺達のことは、その後だ。俺ととびの為を想うのなら、そうしてくれ。でないと、俺達は、」


『本当に終わっちまう……』 鷹は茫然と、彼の口がそう動くのを観ていた。


 鷲さんが嫌なら、シジンに会わない――己の言い回しの卑怯さに、彼女はすぐ気づいた。確かに、シジンはただの幼馴染などではなかった。互いの人生を共有していた相手に、その言いぐさはなかろう。シジンにも鷲にも不誠実な過ちを犯そうとしていたと知り、彼女は恥じ入った。

 でも、その後……どうなると言うのだろう? 誠実であろうと努める彼の性格を鷹は知っているが、今はそれが辛かった。


「鷲さん」


 言いかけた時、どおんと音がして、バラバラと砂が降って来た。鷲は、顔をしかめて天井を見上げた。頭を抱える鷹に手を差し伸べようとしていると、もう一度、轟音とともに砦が揺れた。

 隣の部屋で、ガシャンと何かが割れる音がした。そして、赤ん坊が泣き始めた。


「ふぎゃあっ! ふぎゃっふぎゃわわわっ!」

「何なんだ、いったい」

「ごっ、ごめんなさいっ」


 鷲は苦虫を噛み潰した。鷹は焦って立ち上がろうとし、よろめいて寝台に手を着いた。彼が彼女の肩を支える。彫りのふかい横顔を、鷹は間近に見た。


「お前が謝ることじゃないだろ……。何だ? 朝っぱらから」

「びええっびえっ、びえええええっ!」

「……行って来る。お前は、鳶とここに居ろ」

「待って、鷲さん!」


 鷲は身をひるがえして部屋を出て行った。鷹は、鳶を抱いて後を追った。


 石造りの建物から防壁の上に出ると、朱色あけいろの空から一抱えほどもある岩が降って来た。鷹は咄嗟に赤ん坊の頭を抱えてかばった。頑丈な砦が、ぐらぐらと揺れている。

 鷲は、壁に手を着いて身をのり出し、岩の飛んで来る方向を見遣った。鷹にも、次々と飛来するさまが観えた。

 鷲はまた駆け出し、防壁の先へ行こうとして身を伏せた。数本の矢が、風を切った。


「鷹、中に入ってろ。危ない」


 防壁をかすめた石弾が砦の中庭に落ちて、砂埃を舞いあげた。視界が褐色に染まる。鷲は咳きこみ、鷹は鳶が砂を吸いこまないよう外套チャパンにくるんだ。

 鷹は背をひくくかがめ、土埃のなかを進んで彼に近づいた。視界の隅で白いものがひるがえる。


「鷲さん、大丈夫?」

「ああ。無事か? 中に入っていろって……。投石機とは恐れ入ったな。懲りない連中だ」

「鷲さん。あれ」


 二人は矢を避け、防壁に背中をあずけて腰を下ろした。鷹は鷲の肩に触れ、先刻の白いものが見えた方角に注意を促した。庭をぐるりと囲む回廊の対岸に、同じように大公軍の攻撃を避けている、ルツとゾスタがいた。


「行くぞ、鷹」


 鷲は、赤ん坊を抱く彼女の肩を抱えるように腕をまわした。遅れないよう、鷹も足を踏み出す。こんな時だが、少し嬉しかった。


 ゾスタが、二人に気付いて声をあげた。

「鷲殿、鷹殿!」


 《星の子》のゆったりと翻る衣の陰に、鳩とマナがいた。


「お兄ちゃん!」

「ロウ?」

「何やってんだよ、ゾスタ」


 鷲は鷹から腕を離し、慍然うんぜんと問いかけた。


「ご覧の通りです。昨日は天気が良かったので、連中の接近を許してしまいました。反撃しましょう、鷲殿」


 ゾスタは鎧におおわれた腕をひろげ、飛んでくる矢から女性たちを庇って下がらせながら、灰色の眸を煌めかせた。


「防壁が壊されたら、ここは終わりです。連中を突破して、ルーズトリア(キイ帝国の首都)へ向かいましょう」

「突破する前にあの世逝きだぜ。ったく、次から次へと……」


 ヒュンッと空を切って届いた矢が、長身の鷲の肩をかすめた。ゾスタは息を呑んだ。


「鷲殿!」

「駄目だ、ゾスタ。トグルが来る。奴等が来るまで、持ちこたえるんだ」

「トグルート(トグリーニ族のキイ帝国での呼び名)が……!」


 ゾスタの面から、さあっと血の気が引く。鳩が鷲を仰いだ。

 ルツの漆黒の瞳が、ひたと鷲を見詰めた。


「……では。勝ったのね、ディオは」

「ルツ。あんたは、どこまで――」


 鷲は彼女に言いかけたが、壁の一部が壊れる音を耳にし、口を閉じた。子どもさながら唇を尖らせ、防壁の先へすすみ出る。一条の矢が頬を掠めた。


「壊れないと思って都合良くこき使いやがって。いぃー加減にしろよ」

「鷲殿?」

「下がってろ、ゾスタ。朝っぱらから、どかどかどかどか騒ぎやがって。うるさくて眠れないだろーが……とびが」


 セム・ゾスタと鳩は、眼を大きくみひらいた。

 鷲は、胸のまえで両の掌を合わせた。その手の間に蒼白い光が現れ、急速に輝きを増した。矢羽根が頬をこすってうすく血をにじませたが、構わずに、大きく腕を振って円を描いた。左掌に乗った光の球が、ぐん、と巨きくなり、一同の視界いっぱいに拡がる。

 鷲はふてくされた顔のまま、光の球を前方へ押しだす仕草をした。

 光は音もなく膨張して砦をつつむと、半透明の膜となり、石弾と矢を遮った。辺りが急に静かになる。

 流石のルツも、やや茫然と呟いた。


「結界……?」

「今日、一日はもつだろう。ゾスタ、連中に使者を送って、タァハル部族はトグリーニに降伏したと教えてやれ。ここで頑張っていても援軍は来ないぞ、と。……俺は寝る。飯の時間になったら、起こしてくれ」

「分かりました」


 鷲はぶっきらぼうに言い捨てると、踵を返し、建物に入って行った。少し迷ってから、鳩が追いかける。鷹は取り残されたかたちになり、鳶を抱いてどうしようかと考えた。

 ルツとマナは、半ば呆れ、半ば感心している。


「器用なこと……」

「どういう仕組みなのですか? 《星の子》」


 ゾスタの声は昂揚し、状況を愉しんでいるようだ。


「さすが。ロウの娘ね」


 ルツがくすりと哂いかけたので、鷹が見ると、赤ん坊とびは泣き止み、まるい新緑の瞳で母を見上げていた。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る