第三章 降臨(5)
5
五人は《星の子》の案内で場所をうつし、ルドガー神像のある広間から少し離れた小部屋に落ち着いた。
マナが、
「驚いたな。隼が呼んだのか?」
少年は、悪戯っぽく微笑んだ。隼は硬い表情のまま、首を横に振る。
《星の子》が、澄まして答えた。
「私も、連絡していないわ。本当に、オダが一人でやって来たのよ」
「驚いたのは、僕の方ですよ」
オダ少年は頭を掻き、感情を抑えた口調で言い返した。
「隼さんに会えるなんて、思っていませんでした。鷲さんと鷹に子どもが出来たことも。教えて下されば、もっと早く会いに来たのに」
隼は頬杖をついたまま、じろりと少年を見たが、何も言わなかった。オダは、無邪気に続けた。
「一番おどろいたのは、鷹です。ミナスティアの王女様だった、なんて……。だけど、鷹の記憶を失って、これからどうするんです? 鷲さんと鳩は、どこに居るんですか?」
《星の子》とレイ本人が黙っているので、雉が、苦い声で答えた。
「オダ。おれ達も混乱しているんだ。お前の話を先にしてくれ……。用があって来たんだろう?」
「《星の子》と雉さんの御手を煩わせることは、ないと思いますが――」
少年は首を傾げた。全員の顔を眺め、考えながら言った。
「――隼さんが帰っていらっしゃったので、心配はなくなりました。国内がとりあえず落ち着きましたので、《星の子》にご報告と、御礼を。あと、鷲さんに知恵をお借りしたくて……でも、お留守のようですね」
「ああ。あいつは――」
「あたしがここに居ると、何故、心配がなくなるんだ?」
雉の言葉を遮る勢いで、隼が訊ねた。右手で頬杖を突き、少年を見据えている。
オダ少年は、ほんのりと頬を赤らめた。
「隼さん」
「オダ。あたしは、お前に心配される覚えはない。あたしがここに居なければ、どうだと言うんだ」
吸い込まれそうに深い紺碧の瞳を見返せず、オダは、ぼりぼり頭を掻いた。照れながら応える口調に、少年らしさが戻った。
「……だって。隼さん、トグリーニ族の所にいらしたでしょう? トグル・ディオ・バガトルの所に」
「ああ」
「あそこはこれから戦場になるので、どうなさるのだろうと。僕、心配で……。鷲さん達が一緒ならともかく」
「ちょっと待て」
口を開けた雉より、また、隼の方が早かった。隼は、ちらりとレイに視線を走らせてから、オダに訊き返した。
「待てよ……。トグリーニの居る
「あれ?」
今度はオダ少年の方が瞬いた。隼の片方の眉が、苛々と持ち上がる。
「御存知ないのですか?」
「何をだ」
「僕らニーナイ国とタァハル部族が、同盟を結んだことです」
隼の涼やかな切れ長の眼が、大きくみひらかれた。雉が息を呑む。お茶を飲んでいた《星の子》が面を上げ、レイの瞳と目が会った。
オダは、全員の反応を見ると、不思議そうに首を傾げた。
「てっきり、それで帰っていらっしゃったのだと――」
隼は絶句していた。雉は彼女の顔色を窺い、小声で言った。
「おれ達は、タァハル部族とミナスティア王国が同盟を結び、ニーナイ国を狙っていると聴いている」
「タァハル部族が最終的に我が国を狙っているのは、確かでしょうね」
オダは、神妙に頷いた。
「でも、違います。ミナスティア王国は、昨年
雉は、当惑顔で隼を見遣った。彼女は頬杖を突き、オダ少年を
雉は、レイの反応も気に懸けたが、父王の死を知らされても、彼女の様子は変わらなかった。
少年は、しきりに頭を掻いた。
「だいたい、そんな状況なら、僕は今頃ここに来られないですよ。悠長な……。誰がそんなことを言ったんです? 皆さんのお陰で、トグリーニ部族が我が国から撤退した時から、話は進んでいたそうです」
隼の白皙の頬が血の気をうしないつつあるのを、雉は、不吉に思いながら眺めていた。
「僕も、
レイ=ムティワナ王女は黙したまま、隼と雉の顔を交互にみた。雉は、隼を見詰めている。
《星の子》は、乳茶の器を口元へ運びながら、溜息をついた。ひとりごちる。
「ディオ(トグルの名)ったら……。こんなにすぐばれるとは、思っていなかったのでしょうけど」
隼は、オダから視線を外さずに、片手を口元に当てた。ようやく言葉を見つけたのだ。
「……オン大公(キイ帝国の大公。トグリーニ族の宿敵)のような言い草だな」
彼女の声は、地底から響くように低く、濁っていた。
「オダ。お前の言葉とは思えない。いつから主戦派になった?」
「ニーナイ国を、再び戦場にするわけにはいきません」
少年は瞼を伏せたが、若い声は
「隼さんにそう言われるだろうとは、思っていました。でも、いつまでも《星の子》や皆さんを、当てにするわけにはいかないのです。これは、長老会の決定です。……我々は、タァハル部族を支援します」
「奴等を利用することは、他人の力を当てにすることとは違うのかよ」
少年から顔を背ける隼の言葉には、数万の棘があった。優美な横顔を、オダは悲し気に眺めた。しばらくの沈黙の後、そっと囁いた。
「とにかく……隼さんが帰っていらして、良かったですよ」
隼は、唇を噛んだ。柔らかな薄桃色の唇に血がにじむのを、雉は痛ましく見た。彼女から少年へ視線を戻し、問いかける。
「鷲に借りたい知恵って、何だい?」
「一つは、このことを――草原で戦争が始まることをお報せして、隼さんを連れ戻して頂こうと思ったんです」
横目で彼女を窺いながら、オダは、冷静に話した。
「隼さんは既に帰っておられるので、その必要はなくなりました。もう一つは、トグリーニの族長を説得する方法を、考えて頂きたかったんです」
「説得?」
雉は眉をひそめた。隼は目だけでオダを顧みた。
オダは、二人に頷いた。
「タァハル部族と我々は、この戦いでトグリーニ部族を滅ぼすつもりです。滅ばなくても、〈草原の民〉は、どの部族も大変な痛手を被るでしょう……。その前に、トグル・ディオ・バガトルと話をしたいのです」
「降伏でも勧めるのか?」
雉が続けて訊く。隼はかたく唇を結び、声を発しなかった。
《星の子》は、お茶を飲む手を止めて、少年の話を聴いていた。伏せた長い睫が、真珠色の頬に陰を落としている。
「いいえ。僕らは、彼等と直接戦うわけではないので……。彼等に捕らわれたニーナイ国の人々を、取り戻したいのです」
「……何だって?」
一瞬、言葉の意味が判らなかった。一拍おいて雉が問うと、隼も、さすがに少年を振り向いた。
オダの瞳は、晴れた空のように澄んでいた。
隼が、呆れた口調で言った。低い声は、やや掠れていた。
「本気か? お前」
「勿論です、隼さん……。昨年、我々は、トグル・ディオ・バガトルの軍にシェル城を陥とされました。エルゾ山脈の北で、およそ五千人を殺され、三千人の女性と子ども達を連れ去られたのです。――彼女達に、トグリーニ族と運命を共にしなければならない理由はありません。族長に会って、彼女達を解放するよう、説得したいのです」
雉は、《星の子》から隼へ視線を移した。
隼は、じっとオダを見詰めている。
数秒後、隼は、真剣に囁いた。
「殺されるぞ、お前」
「そうかもしれませんね」
少年は、弱々しく微笑んだ。
「でも、誰かがやらなければならない仕事です。自分で志願したのです……。トグル・ディオ・バガトルに会って生きて帰って来たニーナイ国の人間は、僕だけです。やってみるしかないでしょう」
隼を安心させるかのようにオダは笑ったが、彼女の表情は変わらなかった。真顔で
「……隼さんだって、独りで彼等の処に居て、リー姫将軍を救われたでしょう。その時に比べれば、安全ですよ。……でも、鷲さんの知恵をお借りしたくて。いつ帰られます?」
隼は、苦虫を噛み潰したような表情になった。仕方なく、雉が答えた。
「鷲は、ここにはいないんだ」
「いない?」
「ああ。……どこに居るか、判らないんだ。いつ帰ってくるつもりかも」
「ディオと一緒ですよ」
突然、それまで黙っていた《星の子》が口を挟んだので、一同は、驚いて彼女を見た。
隼が、すうっと眼を細める。代わりに、オダが眼を瞠った。
「何ですって?」
「ルツ……」
「雉、もういいでしょう。隼も、知るべきです。……鷲と鳩は、山を降りて、トグル・ディオ・バガトルと共に、トグリーニ族の
オダ少年は絶句し、雉は眉を曇らせた。
隼は落ち着いて、左手を口に当てた。紺碧の瞳は、注意ぶかく《星の子》の意図を探った。
「どうして、鷲はトグルと……?」
《星の子》は、かすかに微笑んで首を振った。隼は、きりりと奥歯を噛み鳴らした。
オダが、意外さを隠さず訊ねた。
「予想していらっしゃったんですか? 僕がトグリーニ族の処へ向かうと」
「ロウ(鷲の本名)に、予知能力はないわ」
《星の子》は、やわらかく窘める口調で言った。
「彼にそんなものは必要ないし、私も教えません。たとえ、予知してもね……。トグル・ディオ・バガトルは、私達が彼等に関わることを嫌います。そんな目的では、彼を
「なら、どうして――」
言いかけた少年の目が、レイを見て、言葉を呑み込んだ。レイは、どきりとした。
『私の、せい?』
隼は、考え込んでいる。レイが振り向くと、沈痛な雉の眼差しに出会ったが、彼も黙っていた。
《星の子》は、謎めいた微笑を浮かべた。
「さあ? 直接、彼に訊いてみればいいのではないかしら」
「……判った」
隼が、呟いて立ち上がる。一同は、彼女を見上げた。
「ルツ、お前の言う通りだ。直接、鷲に訊いた方が早い。トグルに……。奴等の居場所を教えてくれて、ありがとう。オダ、あたしは、お前と一緒に行くよ」
「で、でも――」
隼は、腰に提げた長剣の位置を確認すると、うろたえる少年を真っすぐに観た。
「あたしも、トグルに話があるんだ」
「…………」
「鷲に、確かめたいことがある。雉、止めるなよ」
「止めないよ」
なめらかに答え、雉は肩をすくめた。
「おれも、一緒に行くからね……。だけど、隼。《鷹ちゃん》を、どうするんだ?」
隼は、レイを見下ろした。雉とオダも、彼女を見る。
動揺するレイの内心には構わずに、《星の子》は、こともなげに言った。
「一緒に連れて行けばいいじゃない。ロウは、当分帰って来ないわ。会わせてあげれば?」
「わ、私――」
他人事のように(他人事だ)言って涼しい顔でお茶を飲む、《星の子》。うろたえるレイを、隼は、苦しげに見遣った。鮮やかな
「鷹ちゃん」
雉が、優しく呼びかける。『《タカ》じゃない。私は、レイよ』――言いたかったが、彼の透明な哀しみに出会うと、レイは言えなかった。
「鷹ちゃん。鷲に、会ってくれないか?」
レイは、首を横に振った。一同の視線を感じながら、かろうじて、震える声で答えた。
「私は、ワシさんを知りません。会えって言われても……。それに。トグリーニ族の処へ、なんて――」
トグリーニ族の名を口にしただけで、レイの身体の芯が、すうっと冷たくなった。
彼女が口篭もると、オダ少年も、助けを求めるように雉を見た。〈草原の民〉の
雉は、同情を含んだ眼差しを彼女にあてながら、繰り返した。
「鷹ちゃん――レイと呼ばせて貰うよ。おれと隼が一緒にいる限り、オダにも君にも、絶対に危害は加えさせない。それでも、一緒に来てはくれないかい?」
「…………」
「多分、おれには、君の気持ちは何一つ判っていないと思う」
強く眉根を寄せ、雉は続けた。
「判るわけがないと思って、敢えて言わせて貰うけれど……。君が〈草原の民〉を慄れるには、充分な理由がある。奴等は、それだけのことをして来たんだし……おれ達を信用できないのも、無理はないと思う」
「…………」
「君が鷹ちゃんではないと、おれ達は、判っているつもりだ。それなのに、仲間と呼ばせてくれだの、鷲に会えだのと言われたって、迷惑だよね……。だけど、どうしても、君に理解して欲しいんだ」
雉は、切々と訴えた。隼は、無言で二人を眺めている。
「それくらい、鷹ちゃんは、おれ達にとって大切な人だった。彼女を必要としている、今、おれ達は。――解って欲しいんだ」
「解ります、それは」
レイは、ますます項垂れた。茶がかった黒髪が胸にこぼれ、刺されるような痛みが走る。息苦しかったが、やっとの思いで言葉を繋げた。
「皆さんにとって、《タカ》がかけがえのない仲間だと……。でも、私には、どうすることも出来ません。私にも、必要な人がいるんです」
雉は、辛そうに眉を曇らせた。レイは、息を継いで続けた。
「シジン……彼とナアヤが、どうなったのか判らないのに。死んでしまったかもしれないのに、私は《タカ》を思い遣れません。……皆さんに救けて頂いたことは、感謝しています。けれども、私はレイです。皆さんが彼女を必要としているように、私にも、二人が必要なんです」
「…………」
「そして、二人も……レイである私を、必要としてくれていると思っています。今の皆さんのように。――そうであって欲しいのです。身勝手かもしれませんが、今は、二人のことしか考えられません」
言い終えたレイが怕る怕る見ると、雉は、がっかりしたように彼女を見詰めていた。横を向き、溜め息をつく。
彼にそうされると、レイの胸が痛んだ。
《星の子》もオダも、彼女を見詰めている。真摯な眼差しを受け止めきれず、レイは眼を伏せた。
『シジン』――心の中で、呼びかける。『ナアヤ』
きっと、どこかで待ってくれている。生きていて欲しかった。二年もの間、彼等を忘れてしまっていても……。
「……言いたいことは、それだけか?」
沈黙の後、低い声が部屋に響いた。凄みのある凛とした声に胸を打たれ、レイは面を上げた。
「言うことは、それで終わりか、あんた。――だったら言わせてもらうけれど。あんたは、何をしているんだ?」
冴え冴えと輝く紺碧の瞳で彼女を見据え、隼は、厳しい口調で言った。
雉とオダは、息を呑んだ。
「確かに、あんたの言うシジンとナアヤとやらは、生きているかもしれない。奴等が必死にあんたを探しているかもしれないのに、あんたは、ここで何をしている? 逃げるしか能がないのか」
レイは、瞬きを繰り返した。
「逃げる?」
「そうだ。国を捨て、タァハルから逃げて……《鷹》の中に。自分自身からも逃げ出して、やっと記憶が戻ったら、今度は《鷹》からも逃げる気か。あんたって、本当に、どうしようもない女なんだな」
あまりと言えばあまりな言いぐさに、レイは絶句した。オダが、おずおずと口を挿む。
「隼さん」
「正直言って幻滅したぜ、あたしは」
少年の言葉を首を振ってさえぎり、隼は、冷淡に続けた。
「もっとマシな奴だと思っていた。こんな女の為に、鷲が傷ついて、ここを離れなければならなかったのかと思うと、腹が立つ。《鷹》が、あんたなんかを守る為に生まれて来たのかと思うと」
「…………」
「《鷹》は、あんたから逃げようとはしていなかった。記憶を取り戻すために、ここへ来たんだ。そうして、鷲を好きになって……。いつか記憶を取り戻すと知っていても、鷲は逃げなかった。《鷹》は、逃げていなかった」
吐き捨てるように言いながら、白銀の睫にけぶる瞳が泣き出しそうなことに、レイは気づいた。他にたとえようもないほど哀しく美しいその眸を見詰め、レイは呟いた。
「《タカ》の為に、そう言うのね……」
「阿呆ぬかせ!」
「ふざけるな! 誰の為でもあるもんか。あんたの意気地のなさが、頭にくるんだ」
いったい、出会って数日の他人に、ここまで言われる理由があるだろうか?
しかし、苦々しい彼女の顔を見ていると、レイはむしろ気持ちが落ち着いた。
初めて、《タカ》ではない自分を観てもらえたように感じた――。
レイは、首を傾げて考え、囁いた。
「ワシさんに、会えばいいのね」
「レイ」
「会わなくていい」
雉が、ほっとして呟く。隼は顔を背けた。拗ねた少年のような横顔に、レイは懐かしさを覚えた。
「あんたみたいな女に来られても、鷲は喜ばない」
「行くわ」
隼が振り返る。毅然とした眼差しに、レイは、魅入られる気持ちがした。
「《タカ》に、会いに行く……」
『……そうして、シジンとナアヤを探そう』 胸の中で、レイは呟いていた。
聞えるか聞えないかの声で「勝手にしろ」と呟くと、隼は身を翻し、憤然と部屋を出て行った。
オダ少年はおろおろしていたが、雉は、心から安堵した。
《星の子》が、苦笑まじりに会話を締めた。
「話がついたようね。まあ、標高が低いところの方が、妊婦には安全だわ。経過はいいし、大丈夫でしょう」
「ルツは、どうするんだ?」
「私は、ここに残るわ」
立ち上がりながら訊く雉に、《星の子》は、艶然と微笑んだ。
「タサム・リバ山脈以北へは立ち入らないというのが、歴代
「……
雉の呟きを、《星の子》は哂って聞き流すと、壁に立てかけていた長杖を手にとった。席を離れる雉に、彼女は杖を差し出した。
「ロウに会ったら、渡して頂戴。きっと役に立つわ」
「だけど、これは――」
「特訓の成果を忘れないように、と伝えて。せっかく、いろいろ出来るようになったのだから」
「……判った」
雉は、《星の子》と視線を合わせて頷くと、オダとレイを促した。
部屋をでる際にレイが振り返ると、《星の子》は、優しく微笑んでいた。
「気をつけて」
レイは彼女に一礼して、雉の後について行った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
鳩: 「どうしたの? トグル」
トグル:「うむ……。気のせいか、今、悪寒がな」
鳩: 「えっ? 風邪ひいたんじゃない。大丈夫?」
トグル:「大丈夫だ。優しいな、鳩は」
鳩: 「えへへへ、そう?」
鷲: 「今は優しくてもな~、嘘がバレるとな~、恐いぞお~、女は」
トグル:「…………(ぎく)」
鷲: 「身に覚えがあるんじゃないか~? だいたい、『待ってるから』なんて約束して、大人しくしているような女かよ、
トグル:「…………(どきどきどき)」
鳩: 「トグル、大丈夫? 本当に顔色わるいよ。ちょっと、お兄ちゃん、なにトグル苛めてんのよっ」
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