私は少年と

 何やら、外が騒がしい。

駅なのか。

いつもの流れからすると、駅です。


 しかし、今回は違かった。

土煙、が開けた窓から入ってくる。

まさか。


 私の頭を、最悪のシナリオがよぎる。


 私は、外を見た。


 そこは。

修羅場。


 私の視界には。

横転した客車。

大破した機関車のボイラー。

そこから落ちる、火のついた石炭。


そして。

手に赤いものが付着した人達。


 乗客達も、ざわざわ。

と。


 しかし、私達の列車は。

進む。

ちょっと待てよ。

え?行っちゃうの?

など、という声が聞こえてきた。


 近くに座っていたご老人が、いきなり私達の所へ。

何があったのか。


私の隣に、座る。

そして

「こんなこともあって、ね。暇でしょう?」

ま、まぁ暇です。

「じゃあね、1つ。ここらの怖い話を聞かせてあげようか」

は、はいッ。お願いします...


予想もしていなかった。

あんな恐ろしい話だなんて。

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