私は少年と

 隙間風が吹く中、コートを羽織り私は横になる。

隣の車両で遊んだ時の疲れが...


 結果、私は次の駅に着くまで脳を休ませていた。

もとい寝ていた。


 やけに暑い。

私は、暑さに耐えきれず体を起こす。


向かいに座っている少年は、洋服をまくっている。

コフー シュー

機関車が走り出す時の音に似ている。

しかし。

駅のような騒がしさは、ない。


どうやら坂道か峠に突入しているらしく、少し背もたれに押し付けられる感じ。


しっかし、この音はどこから聞こえるんだろうか。

私は、首を外に出す。


 私は、暑いのを忘れてしまった。

コートを頭にかぶせ、横になる。


 3秒前。

私は、首を外に出した。

熱風が顔を撫でる。


おかしい。

寝る前までは、極寒の地だったはずだ。

赤道にでも近づいたのか。


違かった。

こんな事を予想できる奴は変態だと思う。


 溶岩が、すぐそこまで迫っていた。


 それを見、私はコートをかぶった。


しかし、鉄道を敷いてあるくらいだ。

何十年間かは、噴火しないでいてくれているのだろう。


 私は、勇気を出して、車窓を見る。

グツグツ

と、溶岩が煮立っていた。

ワオ。


 列車に乗っているだけで私は、顔が熱くなってくる。

それを、ものともしないように座っているおじさんがいたり。

登山の装備を解いて、弁当を広げている人たちがいたり。


坂のおかげで、遅い列車が更に遅く。

人々が良く見える。


皆、楽しそうだ。

私は、暑いとしか言えなくなりそうだが。


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