Arashino Yoruno Shounen

 私は、駅員達にお礼をする。


 カツカツ

と、歩き出そうとして私は思い出した。


切符買ってないし。


 全く。

どうにかしたいものだ。

私はそんなことをぼやく。


 私は、少年と共に列車に向かう。


 シュー

と、いう音と共に白い蒸気を噴き上げる。

隣のホームに停車している蒸気機関車、を見る。

風情があっていいな。

思いつつ、近代的な電気機関車を。


 客車のタラップを上がる。


偶然にも、誰も座っていなかった。

ラッキィ。


 私、少年はボフっと座った。


少年はくつろぐ。

私は考える。


これは、国を渡らなくてはいけないのでは?

懸念すべき事案だ。

しかし、今は大丈夫だろう。


 私と少年は、くつろぐ。

これから何が起きるのかを知らないまま。


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