Arashino Yoruno Shounen
おじさん、だと考えられる。
そんな人たちに声をかけてみた。
事情も含め。
「やっぱりあれだろ」
「やっぱね、なぁ」
や、なんだよ、言えよ。
脅すぞ?あ‘‘?
私は少しキレ気味に。
少年は少し、慌て気味に。
「やっぱね、宝石だよね。うん」
おぉ。やっと言ったか。
私が何故キレ気味なのか。
理由は簡単。
糖分、圧倒的、不足なり。
糖分が欲しい。
けども、無い。
という訳なのである。
宝石など私には、縁はなさそうだ。
さらば、親父。
私は、ここを出る、と決意した。
あんなに強引に来たのに。
ま、宝石なんて扱えないし。
時計塔を確認し、列車が発車していない事を確認する。
切符はもうない。
が。
ま。
次のを買えばいい。
まだまだ旅は長くなる、だろう。
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