・第三章前編あとがき

<あとがき>


 かくして衝撃的な展開に至りましたが、第三章はこれで終わりではありません。まだまだ今後も続きます。


 唯、これまでの章と比べて長くなるので、第三章は前編・後編という形で分割する事と致しました。


 このような展開に至ったのは、全ての登場人物が知恵でも戦いでも真剣に全力を尽くしそれぞれの命を生きた結果と、そして同時に、これまでが第三章前編でありこれからが第三章後編である……継続して第三章である意味が理由です。


 第一章、現実と戦う人を応援する物語という理想を歌い上げました。断章、この物語が紛れもなく、一つの生ける世界であるという理念を描きました。第二章、物語とそれに伴う諸要素の暗黒面との戦いを叫びました。


 その上での第三章の主題は、物語りそう物語を生きるりそうにいどむ人々と物語を読むそれにむかいあう人々。


 主人公達の手が血に濡れ、心が悩むこの物語で、それが何を意味するのか。


 物語は、理想は、その純粋さは、それを希望として現実と戦い理想の暗黒面を退けて追い求めても、物語を生きる人を傷つけるだけの、物語を愛する人をして追いきれぬ果て無き夢と嘆かせるものなのか。現実の糾弾に物語は屈するのか否か。



 罪と罰と善と悪と正義と復讐と愛と欲望の果てに、どのような答えにたどり着くのか。第三章後編、どうか御読み下さい。


<スペシャルサンクス>


 私とこの物語を、愛し育み応援し支援して下さる、全ての方々へ。これまでも、今日も、明日も、貴方達のお陰で、私は物語を紡げています。


 有難うございます。これからも宜しくお願いいたします。

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