・第四十二話「なぜなにネイキッド・ブレイド・第三章登場人物&勢力図鑑」

・第四十二話「なぜなにネイキッド・ブレイド・第三章登場人物&勢力図鑑にゅーきゃら30ではすまない



(此処でこれからの第三章以降を分かりやすく楽しむ為に、ここまでに登場した主な登場人物について軽く一通りおさらいをいたします。あくまで軽く、基本的な概略ですが、参考になり、楽しく分かりやすく読み進める一助となれば幸いです)


欲能を狩る者達チートスレイヤーズ

 水の宇宙の中にある泡の魔法世界・混珠こんじゅを襲う地球からの侵略者、超常の力である欲能チートを振るう悪行転生者軍団、新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアと戦う主人公達。


真竜シュムシュの信徒〉

 混珠こんじゅ世界の今を作り上げた古の存在、精霊を罰し善悪を教え神々とした古代の竜、真竜シュムシュを信仰する者。現在の混珠こんじゅより古い世界法則に基づく力である為、この真竜シュムシュの力で防御を固めた存在は、転生者の欲能チートに極めて強い耐性を持ち、即死・必中・洗脳などの絶対的な効果や自身に対する能力の打ち消し・弱体化・防御力無視等の効果を無効化し欲能行使者チーターと戦うことが出来る。相手が自分自身を強化する力や、効果対象となる人体の外を狙う効果は防ぎきれる訳ではないので注意が必要。


リアラ・ソアフ・シュム・パロン=かつて地球の少年・神永かみなが 正透まさとだった、欲能チートを持たない善き転生者の少女。緩やかな三つ編みにした夕日色の髪の毛と金色の目、魅力的な肢体を持つ。16歳。冒険者として生活していたが仲間を新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアに皆殺しにされ、必死に抵抗する中でルルヤに助けられ、その弟子となった。黒鉄のビキニアーマーを身に纏う。それぞれに固有の属性を持つドラゴンブレスを操る【真竜シュムシュの息吹】は光を操る陽の属性で、応用性が高い。地球での生前は物語を愛する心優しくも潔癖で正義感の強い少年で、物語知識を活用して地力以上の活躍を見せる。


ルルヤ・マーナ・シュム・アマト=真竜シュムシュ信徒の宗家の血を受け継ぐ、蒼銀の髪と真紅の瞳、凛々しく高貴な美貌としなやかに引き締まった肢体をした美少女。17歳。故郷を滅ぼした新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアに戦いを挑む家庭で出会ったリアラの素質を見出し、リアラを弟子として真竜の力を与えた。師匠として、戦士として信仰者として勇者として、哲学と信念を持ちリアラを導く。真竜シュムシュの鱗から作られた金色のビキニアーマーを身に纏う。それぞれに固有の属性を持つドラゴンブレスを操る【真竜シュムシュの息吹】は重力を操る月の属性で、高い戦闘力を持つ。故郷では現代混珠こんじゅ語とは違う混珠こんじゅ古語で話しており、言語が自動で翻訳されて聞こえるリアラ達転生者や混珠古語を理解できる混珠人からは、現代混珠語で話す時は蓮っ葉でざっくばらんな口調に、混珠古語で話す時は武人めいた古めかしい口調で話している様に感じられる。


〈無謀なる逸れ者団〉=リアラとルルヤが新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアと戦い始める前から、世の乱れによって現れたルールある〈合戦〉ではなくルール無用の〈戦争〉で混珠を荒らす山賊同然の傭兵達と戦い続けていた、傭兵と〈戦争〉によって生まれた戦災孤児だけで構成される傭兵殺しの技術に長けた児童傭兵団。リアラやルルヤ達と共闘する。


名無之権兵衛・傭兵・娼婦之子ジョン・ドゥ・マーセナリー・サノバビッチ〉=人間と寿命は同じだが姿老いぬ四半森亜人クォーターエルフ、傭兵団〈無謀なる逸れ者団〉の団長。智恵と力を持ち、それを信念と仲間の為に振るう、不敵で強気な黒髪の美少年。特徴的な名前は混珠語と地球語の翻訳の結果で、混珠こんじゅから傭兵を根絶し〈最後の傭兵〉となるまでは己は何者でもないという誓い。名無ナナシと略して呼ばれる。後述のユカハ、フェリアーラ、ミレミに思いを寄せられているが当人はリアラに行為を抱いているややこしい人間関係の持ち主。


ミレミ・ヨシツ・チタワグ=純血の森亜人エルフ名無ナナシに仕える副団長。雲雀羽色の長髪をした美少女、と見せかけて実は女装している男の娘。男としての名はミレミト。


〈自由守護騎士団〉=混珠こんじゅの中央、中小様々の国が存在する〈辺境諸国〉地方において、国境を跨いで活動する犯罪者や魔を退治する役目を果たす事で各国から報酬を得て治安を維持していた領土無き騎士団。地球から転生者が銃を持ち込んだ事により壊滅寸前のダメージを受け、多くの騎士が討ち死にした為現在は大半が一門の女性が騎士となって勤めている。リアラ・ルルヤ達や〈無謀なる逸れ者団〉に助けられ戦列に加わった。


ユカハ・シャラ・ミティアニク=父や兄達が地球から持ち込まれた銃の力で討ち死にした結果、自由守護騎士団の団長を引き継いだ貴族の美少女。金髪碧眼で、先端部分が縦ロールになっているポニーテールが特徴。


フェリアーラ・スィテス・タムシュロス=自由守護騎士団の副団長を務める、かつて真竜シュムシュとは異なる悪しき竜である魔竜ラハルムを退治した女騎士。褐色の肌と銀髪と長身が特徴で、竜退治の結果、竜の膂力と防御力を一部だが得ている。


〈鉱易砂海〉=混珠の南西地方、鉱産物を豊富に産出しその貿易が盛んな砂漠地帯。以下はそこに住まい過去に新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアの侵略に対し共闘した結果、リアラ・ルルヤと共に戦う人々である。


アドブバ・ラド・デバルド=鉱易砂海の一都市、マルマルの町の首長。髭を蓄えた痩せた壮年男性で、柔和で話のわかる人物。政治家としては優秀だが軍事的才能に乏しい代わりに、音楽家、それも音楽で芸趣の精霊の力を行使する精霊使いでもある。新天地玩想郷の一派〈真唯一神エルオン教団〉に抗いリアラ・ルルヤと共にそれを妥当した結果、現在は鉱易砂海における主導的立場となっている。


ルアエザ=鉱易砂海にその名も高い劇団にして娼婦達の守護者でもある芸趣の精霊の加護をもって戦う女戦士集団、〈舞闘歌唱娼演撃団〉の団長。挑発的な魅力だけでなく知性とタフな精神を感じさせる艶かな褐色の長髪の女性。団として、名無ナナシ達〈無謀なる逸れ者団〉と縁がある。


エラル=〈舞闘歌唱娼演撃団〉の一員。柔らかい金髪で白い肌、団員の中でも一際魅力的な容姿をしている美女。柔らかで優しい性格で芸術に天才的感性を持つが、独特な比喩を多用するふわふわした伝わりにくい言語センスの持ち主でもある。


ラルバエルル=〈舞闘歌唱娼演撃団〉の団員の一人。艶のある濃褐色の肌とよく鍛えられた長身が特徴の女性。団員の中では武術者寄りで、竹を割ったようなさっぱりした性格。


ペムネ=〈舞闘歌唱娼演撃団〉の一人。アンテナのように尖った耳を持つ魔族の女性。落ち着いたもの静かな性格で、天才的感性を持つが言語的センスが無いエラルの発言をよくフォローしている。


〈その他団員〉=劇団には他にも一般団員や衣装係・大道具係等の裏方が存在し、〈真唯一神教団〉との戦いでは共に戦った頼れる仲間である。


〈諸島海〉=混珠の南東地方、暖かな海に多数の島々が浮かぶ海域。以下はそこに住まい過去に新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアの侵略に対し共闘した結果、リアラ・ルルヤと共に戦う人々である。


ボルゾン・ボーン・ボロワー=諸島海政府に所属する海軍の提督。大猩々ゴリラの獣人だが、理性的な性格で海軍一の知恵者。唯その理知は自らが力の強い獣人である事から力だけの存在ではないと示そうとした結果磨いた努力の結果である故に、力や本能や本音を苦手としそれ故失敗する事もあった。諸島海の戦いで最後に吹っ切って力を振るい活躍した為、今は知勇のバランスが取れた状態にある。


ハリハルラ・ハンテ・ハレーティン=諸島海の民が諸島海政権とはまた別に組織する、諸島海外の勢力からの自衛と諸島海政府に対抗し交渉し必要であれば抵抗する為の武力としての、陸の権力からの自由、船内の仲間内の平等、港に対する博愛の三つの信念を柱とする地球のそれとは若干異なる民間武力団体としての海賊を束ねる有力船長。水中生活に適応した森亜人エルフの亜種で魚の鰭の様に上下にとがった耳と海棲哺乳類並みの肺活量を持つ海森亜人シーエルフ。煌めく青い髪をした、肉付きの薄い小柄な体つきをしているが大人の女性。神官を兼ねており、人呼んで神官海賊。ボルゾンとは幼馴染みだが生真面目なボルゾンとは正反対の飄々・奔放かつ向こう見ずな性格な為すれ違う仲であったが諸島海の戦いの後に和解している。


〈その他〉=上記の勢力以外の主だったリアラとルルヤの協力者。


ソティア・パフィアフュ=リアラのかつて所属していた冒険者パーティのメンバー。新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアに殺害され、故人。ウェーブのかかった長い黒髪とほっそりした体つきが特徴の若く美しい女性で法術と白魔術に長けた魔法使い。農学や生物学にも詳しく、辺境諸国の平和と幸せに貢献していた。冒険者としてと同時に学者としても有名であり、その知恵はリアラの知識の基礎であり、その名声はリアラの人脈の基礎となった。そして何より彼女達に優しく助けられた事が、リアラが混珠を愛し守る心の力となった。死後も尚、リアラを助け続けていると言える。


ハウラ・キカーム=リアラのかつて所属していた冒険者パーティのメンバー。新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアに殺害され故人。緑の髪と褐色の肌、一見愛らしい幼女だが高い身体能力を持つ狩山亜人ワイルドドワーフで、鎧兜に身を固めたタフな戦士だった。リアラに護身術を教え、リアラの武術の基盤を固めてくれた人。またリアラにとってもソティアにとっても野山や自然に関する知識の師でもあった。死後も尚、リアラを助け続けていると言える。


ミシーヤ・キカーム=ハウラ・キカームの妹。姉に比べ大人びて背が高く手足が長い若杉の様な体が特徴。故郷であるケリトナ・スピオコス連峰が新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアに占領され虐げられていたがリアラとルルヤによって解放された。占領時に当時は実質的に怪物と戦わされ殺されるという支配者が楽しむ娯楽の生け贄であった『魔法少女』マレフィカエクスマキナとしての能力を与えられるもリアラ・ルルヤと共に支配に反逆。結果的に解放後もその力をもったままとなり、新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアと戦う戦士となる事を決意した。


オンジャルム・カンセメンニ=リアラ・ルルヤ達に救われたとある村の長である長老。その後発奮し二人の戦いを助けるべく各地を巡り、戦乱に苦しむ村に情報を伝え、それらの町の連絡役を勤めた。


ガルン・バワド・ドラン=屈強な狩猟民族の戦士であったが新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアによって持ち込まれた銃に破れ落ちぶれ、野盗に成り下っていたがルルヤに喝を入れられ再起した男。ルルヤに惚れ、リアラとルルヤの人間関係にちょっとした悶着を起こしたが、現在は一旦その問題は保留され落ち着いている。


アレリド・サクン・パフィアフュ=■■■■の■■、■■■を■■■の如く思う。断章第八話で登場している。その詳細は第四十二話にて語られる事になるだろう。


相撲SUMOU欲能チート』=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアと独自に敵対してきた転生者で欲能行使者チーター豚鬼オークに転生しているが、前世は高潔ながら悲運であった地球日本の相撲横綱・高瀬踏。相手を土俵型異空間に引きずり込み、五体と技以外の全てを廃した相撲によって決着をつける欲能チートを持つ。


笑劇ギャグ欲能チート』=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアと独自に敵対してきた転生者で欲能行使者チーター。獣人で、兎耳の不敵な少年。好物の細人参をいつも咥えており、「どったのー、せんせー」が口癖。新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアの所業は「笑えない」からという理由で敵対する気骨ある人物。自らの肉体をギャグ漫画のような物理法則に置く欲能チートの持ち主。


〈緒部族領の勇者〉=大陸北方の諸部族領で、新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアの悪行の結果溜まった人々の怨念で異常増殖した魔物や新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアが実験がてら秘密裏にばらまいていた生物兵器と戦っていた、赤毛の、リアラとルルヤ以外にも勇者の精神性を持つらしい人物。


新天地玩想郷ネオファンタジーチートピア>=悪しき地球からの侵略者、超常の力である欲能チートを振るう悪行転生者軍団。欲能チートとは、輪廻転生において魂が前世の記憶・自我を保つほどに強固に変形しているだけではなく異常な歪みを持つ存在が、その歪みのままに世界の法則を歪める力の事。地位や戦力を得ようとする方向性を含め、その自我の強烈さの順番で序列付けされ、上位十位は十弄卿テンアドミニスターと呼ばれ、『邪流ジャンル』という十弄卿テンアドミニスター以外の全てに勝利する力と、取神行ヘーロースと呼ばれる的存在への変能力を会得する。玩想郷チートピアと略される事も多い。


〈首領派〉=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアの派閥。組織の事実上の首領である位階第一位『全能ゴッド欲能チート』とそれに従う第二位『永遠エターナル欲能チート』の二人。目的は現状不明だが、〈帝国派〉の動きを阻害したり、何やら陰謀を巡らせている。


全能ゴッド欲能チート』=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピア位階第一位、事実上の組織の首領、ルルヤのそれとは色合いの異なる青い髪と赤い瞳、褐色の肌、灰色と緑の入り混じった服の少女の姿をしている。人前に姿を表すことは殆ど無く、『永遠エターナル』や『情報ネット』を通じて組織にメッセージを送る事が殆ど。『永遠エターナル』の所には姿を見せる。詳細は不明だが、何らかの目的を持って動いていると思われる。


永遠エターナル欲能チート』デルリク・ボルニキラド=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピア位階第二位。銀髪紅眼白肌、飾りの付いた黒い帽子に黒装束の青年。一度しか転生できない他の転生者と違い何度も何度も転生を繰り返してきたと主張し、他の転生者に先輩風を吹かす屑だが、しばしば世界を物語として外から観察・俯瞰・批評するような謎めいた言動を行う。また呪剣『災いを呼ぶ者テンペストコーザー』を帯び、他の十弄卿テンアドミニスターを超える凄まじい戦闘能力を持つ。


〈王国派〉=『交雑クロスオーバー欲能チート』エオレーツ・ナアロを長とし、彼が征服した土地であるナアロ王国に集う転生者達。征服活動を続けているが、それ以外にも〈TR計画〉という謎の計画を推し進めている。


交雑クロスオーバー欲能チート』エオレーツ・ナアロ=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピア位階第三位。白黒ツートンカラーの装束と目元を覆う仮面姿の青年。力と戦争による制服で己が王国を打ち立てた国王にして王国派の長。謎めいた〈TR計画〉提唱者。その目的のために複雑な勝利条件を定め他の派閥と時に協力し時に争いながら敵対するリアラやルルヤ達を打倒しようとしている。


文明サイエンス欲能チート』ドシ・ファファエス=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピア位階第九位。いかにもマッドサイエンティストという外見と言動の老人。ナアロ王国首席錬術博士。『原理を知ればそれを悪用出来る』欲能チートで『発明品マクガフィン』と呼ばれる様々な兵器を作り出す。


反逆アンチヒーロー欲能チート』ラトゥルハ・ソアフ・シュム・アマト=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピア位階新第五位。本来の新しい第五位である『暴食ベルゼブブ欲能チート』を殺してその地位を奪った。人工的に歪めた魂とリアラ&ルルヤの遺伝子と魔竜の肉や魔法武器を材料に作られた人造転生者。『制限に逆らい無視する』欲能チートの効果により竜術を使いこなす、全身武器のメカ真竜シュムシュというべき力を持つ第三のビキニアーマー美少女戦士。髪飾りで結った後ろ髪一房だけが長いツンツンした紫の髪、蛇の様な瞳、ギザ歯、ダークブルーの全身タイツの上から纏うメカビキニアーマー、細い体と肘・膝から先が機械の手足が特徴。


〈軍人党〉=〈王国派〉の派閥内党派。ナアロ王国に忠実な軍人の転生者によって構成される。欲望に忠実で粗暴な〈超人党〉と対立している。


〈軍鬼〉=旧日本陸軍風の軍服を纏う、大きく鋭い目をした黒髪の幼女。欲能を持たない番外位で魔法等一般混珠人と変わらない能力しか持たないが、その能力を前世の知識と鍛練で欲能行使者チーター並みに鍛え上げている。『交雑クロスオーバー』から他の欲能行使者チーターの欲能を防ぐ装備を与えられており、『交雑クロスオーバー』に忠実に仕える。


英雄レジェンド欲能チート』=外見的特徴に乏しい少年。『地球の歴史上の様々な英雄の力を再現する』欲能チートの持ち主。その力を使い分け軍事や政治でナアロ王国を支える。


擬人モエキャラ欲能チート』=神主風のアレンジが施された旧日本海軍の白い軍服を身に纏い神道様式の模様を施された仮面を被った男。軍艦を象った鎧を着た美少女や魔法武器を帯びた美少年といった、『嬢士ジョシ』『雄師ユウシ』を従える。


予知ネタバレ欲能チート』=目をつむった表情が特徴の少女。名前通り力で『交雑クロスオーバー』の傍に仕え助言や伝令を行う。竜術防御越しに相手の運命を見るのは困難でありリアラやルルヤの行動を完全には予知できない。


諜報スパイ欲能チート』=黒いコートに赤いストール、黒いソフト帽を被った眼鏡の中年男性。スパイ能力に関係する欲能チートを持つ。


再開セーブ欲能チート』=第四十一話時点では『交雑クロスオーバー』の命令で別行動しており正体不明。


〈超人党〉=〈王国派〉の派閥内党派。〈王国派〉に属しながらも超人的戦闘能力を持つがゆえにその欲望に忠実な典型的欲能行使者チーターによって構成される。堅苦しく束縛的な〈軍人党〉とは対立している。


和風パトリオット欲能チート』=普通の服の上から手足を覆う日本風鎧を着けた軽装の若武者。『フィクションにおける過剰に誇張強化された日本の力を振るう』欲能チートの持ち主。他の〈超人党〉の面々より頭一つ抜きでた能力を持つ。


虚無ウチキリ欲能チート』=機人化欲能行使者サイボーグチーター。細長い三角形の赤い鬼めいた角の生えた、首に赤いマフラーを巻いてコートを着て口許を鉄の仮面で覆った野獣めいた狂暴な男。ぐるぐると渦巻いた模様のある目が特徴。『打ち切る』概念を操る欲能で重力を打ち切って飛び、強化により十弄卿テンアドミニスターが使う絶対勝利能力『邪流ジャンル』に抵抗可能。他強化改造として『虚無手斧ウチキリトマホーク』『三連鮮血螺旋爪トリニティブラッデイドリル』『聖痕旋風スティグマウィンド』等の武器を有する。他の〈超人党〉の面々より頭一つ抜きでた能力を持つ。


栄光ヒーロー欲能チート』=マスクとマントとぴっちりボディスーツを纏うマッチョマン。『アメコミ・スーパーヒーローそのままのスーパーパワーを得る』欲能チートの持ち主。


最大カンスト欲能チート』=全身鎧に大量の装備を過剰積載した屈強な男。『混珠の人間として最大限の英雄レベルの身体能力と魔法の素質を得る』欲能チートの持ち主。


暴走ツッパリ欲能チート』=モヒカン頭と特攻服が特徴のヤンキー暴走族。『車両を操る時自分と車両を強化する』欲能を活用するため機人化欲能行使者サイボーグチーターに改造された。一度名無ナナシに撃退されているが、再改造されてパワーアップしている。


勇者ブレイブ欲能チート』=第四十一話時点では『交雑クロスオーバー』の命令で別行動しており正体不明。


〈帝国派〉=新天地玩想郷最大会派。パルネイア・アイサヴィー連合帝国に寄生し裏から操る存在。表に出る事の無い現状維持的な支配を目標とし、〈首領派〉や〈王国派〉と派閥争いしながら<欲能を狩る者達チートスレイヤーズ>の打倒を目指す。


旗操フラグ欲能チート』ゼレイル・ファーコーン=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピア位階第五位→第四位。腰に質素な剣を二本下げた身軽そうな青緑の衣を着たそこそこ整ってはいるが特徴に薄い顔立ちをした黒褐色髪の青年。表向きの顔は冒険者であり、連合帝国の帝族に仕える帝室顧問冒険者。取神行ヘーロースとしての姿はエジプト風の宝飾を纏う黒狗頭でミイラめいて包帯を巻き鰐・獅子・河馬を象った鎧を纏う。実は仲間が大好き。時代遅れの〈日常系〉。冒険者としての仲間であり恋愛関係でもあるミアスラとテルーメアとの日常を守る為何としても<欲能を狩る者達チートスレイヤーズ>を殺すと誓う。


情報ネット欲能チート』レニュー・スッド=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピア位階第十位。瀟洒で華麗な宝飾を連ねた装束を纏い、魔法で枯れぬよう加工された枝葉を編んだ冠を象り楽器を帯びた麗しいが目が細くどこか胡散臭い外見の青年。表向きの顔は吟遊詩人であり、連合帝国筆頭宮廷詩人。他者を洗脳し操る不可視の蛇の様な力を欲能チートの一端として使用したことがある。実は真の欲能名は『情報マスコミ欲能チート』であり、同派閥の仲間にも力の全容を隠している。


常識プレッシャー欲能チート』ミアスラ・ポースキーズ&『同化ドラッグダウン欲能チート』テルーメア・イーレリット=『旗操フラグ』の表の顔、冒険者ゼレイル・ファーコーンのパーティメンバーにしてハーレムめいた恋愛関係にある二人。魔法眼鏡をかけた半森亜人ハーフエルフと、重鎧でボーイッシュだが繊細そうでもある少女。新天地玩想郷ネオファンタジーチートピアに所属しているが『旗操フラグ』の庇護下にあり、組織の詳細を知らされていない。


悪嬢アボミネーション欲能チート』エノニール・マイエ・ビーボモイータ=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピア位階新第七位。豪華絢爛な蒼と黒のドレスを身に纏う、渦巻き波打つ豪奢な金髪と碧眼の美しいがいかにも嗜虐的な性格を感じさせる容姿をした少女。連合帝国でも有数の大貴族。同僚の『乙女ヒロイン欲能チート』を追い落とし、その力を奪った。『恋僕ファンメル』という、己に惚れる様に洗脳した美男の下僕達を従えている。


大人ビッグブラザー欲能チート』ゼタ・ラ・ブイム=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピア位階新第六位。凍った金属を思わせる冷たく固い目と表情の、立派な身なりの重厚で酷薄な顔をした壮年男性。連合帝国において宰相に近い地位である筆頭大臣を表の顔とする。


正義ロウ欲能チート』マシナ・ミム・カタ=新天地玩想郷ネオファンタジーチートピア位階新第八位。連合帝国において主との防衛・警備を司る宮廷騎士団長を表の顔とする。〈タロット〉の名を冠する欲能行使者達の一人いきのこりで、輝く全身鎧を身に纏う騎士。


〈その他過去の欲能行使者〉=『必勝クリティカル』『読策イカサマ』『軍勢ミリタリー』『功夫カンフー』『銃劇ガンアクション』『色欲アスモデウス』『荒廃アラシ』『洗脳エンスレイヴ』『惨劇グランギニョル』『経済キャピタル』『弾劾ウィッチハント』『否定アンチ』『序列ジョック』『不死イモータル』『課金ガチャ』『料理グルメ』『怠惰ベルフェゴール』『強欲マモン』『混乱バベル』『神殺ニーチェ』『追放ボッチ』『神仰クルセイド』『男殺ミソジニー』『女殺ミサンドリー』『増大インフレ』『憤怒サタン』『鮫影シャークムービー』『屍劇オブザデッド』『物襲アタックオブ』『退廃エログロ』等。これまでに打倒された玩想郷チートピアの転生者達。


<パルネイア・アイサヴィー連合帝国>=混珠における神話時代に人類がひとつの国をなしていた頃の国家である〈人類国家〉の衣鉢を継ぐ混珠最大の国家。真竜と王神アトルマテラが争い真竜が死した時に、辺境諸国や諸部族領が分裂した。真竜と王神の血を引くという〈人の姿をした竜〉たる諸王の王、帝龍ロガーナンが治めている。


ギサガ・マテラ・ロガーナン・アマト=当代帝龍ロガーナンであり後継者候補である太子四兄妹の父。名君として知られていたが最近臥せりがちの老人。


スロレ・マテラ・ロガーナン・アマト=帝后、ギサガの妻。は温厚で控えめな婦人であり夫を支える事に専心している。


ギデドズ・マテラ・ロガーナン・アマト=帝龍ロガーナン後継者である太子の一人、長兄たる第一帝龍ロガーナン太子。身長3ミイイ8オフエ190センチメートル、23歳。太い眉に猛々しい目、通った鼻筋としっかりした顎、分厚く鍛え上げられた体と、確かに帝王の風格があると言えるが帝と言うよりは荒々しい武将の印象を与える。事実軍部に近しく、賊に対する治安維持や国境での混乱においてしばしば親征する武張った人物。


リンシア・マテラ・ロガーナン・アマト=帝龍ロガーナン後継者である太子の一人、長女たる第二帝龍ロガーナン太子〔継承権は男女を問わず平等〕。身長3ミイ5オフエ175センチメートル、21歳。単発で眉目秀麗、スレンダー。長兄と違い物腰は涼やかにして静か、麗人といった印象。政治外交の補佐等手広く活動していると言われ、芸術家としても知られている才人。


ルマ・マテラ・ロガーナン・アマト=帝龍ロガーナン後継者である太子の一人、次女たる第三帝龍ロガーナン太子。身長3ミイイ3オフエ半ゴブハ166センチメートル、18歳。絢爛としながらも瑞々しい、希少な華を思わせる美貌の姫君。姉のリンシアに対抗するように帝家の経済活動において色々と活動を行っている。冒険者等にも資金を出し、様々な問題解決を依頼する等派手な振る舞いで知られている。


ルキン・マテラ・ロガーナン・アマト=帝龍ロガーナン後継者である太子の一人、次男たる第四帝龍ロガーナン太子。身長2ミイイ9オフエ145センチメートル、15歳。年齢よりもやや幼い印象の容姿をした、しかし聡明だと噂の少年。ただ年齢の為か、それ程表には立っていないようだが、今回は姿を見せて各国使節団を歓迎していた。


ダビンバ・ロス・ドバス=連合帝国随一の武将と知られた将軍。濃い髭が特徴の大男。『反逆アンチヒーロー』ラトゥルハに半殺しにされた。

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