・第二章あとがき

<あとがき>


 第一章で〈オタクとして生きてこられた人生への感謝〉を、〈オタクとして生きる〔読むことも作ることも含めて〕人々へのエール〉を、〈現実と幻想・理想ものがたりの戦い、そして幻想・理想ものがたりの美しさの賛歌〉を……書けていればいいなあと思う物語を描いた本作品ですが……そういう物語だからこそ、第二章においては書かねばならないテーマが二つあると思いました。


 一つは、『神仰クルセイド欲能チート』が体現する、〈過度に理想を追い求めるあまり現実を蹂躙する危険性〉。


 もう一つは、『増大インフレの欲能』が体現する、〈物語を取り巻く現実〉です。


 前者は比較的わかりやすいテーマかと思います。そうなってはいけない、バランスを取らねばならない、と。


 それに対して、後者は、少々分かり難いかもですが。自分と、皆様への応援です。日々自分が紡ぐ物語の評価に悩む、皆への。『増大』はその名の通りパワーインフレの権化であると同時に、物語を取り巻く商業主義と競争主義の化身でもあります。主流である物語、持て囃される物語が尊く、そうでない物語は劣っているのだと私達の心を締め上げる邪悪な社会の重圧。


 それに対し私は、胸を張ってこう言いたいと思います。こういう思いを込めてこの第二章の後半、『増大』との闘いを描いたと言いたいと思います。


 そうじゃないと。メジャーな物語も勿論素晴らしいですが、どんなマイナーな物語にも、知られざる物語にも、小さな物語にも、それぞれの輝きがあり、等しく平等に皆尊く素晴らしいのだと。というか実際、私の好きな色々な物語の数々の中には、世間的にはマイナーと言われるような作品もかなり多いのです。あ、だからといって、私に好まれる・応援される=マイナー認定とかは思わないでくださいよ!?そういう意図じゃないですから!?


 だから。リアラが混珠を生きる人々を、それぞれの良さも悪さも持ちながらも各自の人生を必死に生きる彼ら彼女らを称え尊び吼えた様に。


 私も、私が愛読する沢山の投稿されている物語の作者様方を、応援したいのです。それが、第二章でした。


 細かいところ、拙い所はありましたが、それを表現しようと頑張りました。


 それでは、第三章以降も、もし良ければ宜しくお願いいたします。



<スペシャルサンクス>


 この小説を書く切っ掛けをくれた人も相談にのってくれた人もそれ以外の人も含む全ての友人たちに。


 家族に。


 これまでのオタク人生において読みあるいは視聴し愛してきたすべての作品達とその作者様方に。


 そして、これまで読んできた、今読んでいる、これから読む、様々な投稿小説の作者様方に。


 本作品を読んで下さった全ての方々に。本作品の感想を投稿いただいた全ての方々に。本作品のPV動画作成等にイラストを頂いている風見屋様に。


 有難うございます。これからも宜しくお願いいたします。

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