この登場人物に話しかけられている我々読者は一体何処にいるのだろう?

目の見えない、誰とも会話できないはずの老人。
その老人が突然クイズを出すのですが、それが読者への語りかけなのです。
老人も言っていますが、老人は妄想することだけが楽しみであり、そうすると読者は老人の妄想上の人物ということになります。
そしてこの老人の死を看取ることになるのですが、果たしてその後読者は何処に居て、何をしているのでしょうか?
ちょっと不思議な気分になれるお話でした。

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永久機関

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