季節は夏と冬で差はあるものの、もうそんな季節なのかと今年を振り返るきっかけになりました。それなりに楽しいこともありましたが、色々と辛い一年だった気がします。この話のキャラクターももがいていて、なんというか、血が通っている感じが良かったです。
ニートという社会問題を解決するために、かなり強引な法律が施行された未来。あり得ないといいつつも、憲法とその法律を絡ませることで、実際にありえるのでは?という錯覚に陥ります。そしてそのままテンポよく起こる事件に引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。
みんな悪い事をしたいわけでもないし、生きたいように生きたいだけ。でもほんの少しボタンを掛け違えてしまうと、どんどんと悪い方へと進んでしまう。タイトルどおりの話でもありましたが、救いのある話で良かったです。
ストーリーは勢いがあって好きです!キャラクターは練り込まれているっぽいので、もう少し彼らの昔話とかも読みたかったなぁ。
キャッチコピー通り変わったのは一つの法律だけではないのですが、どうやら話も盛り上がりそうな感じもあるし、スピード感もあって嫌いじゃないです。他の方も言われてますが、確かに胸に刺さりそうな言葉も散りばめられてますが、それもこの作品の味なんですかねぇ。これからそれがくどくなるのか、いい塩梅になるのかは、今後の展開次第かと。
プロローグが法律の説明で、物語が始まると突然戦闘描写が始まる。意味がわからないと読み進めていくと、その意味がわかって憲法や法律の解釈の話となり、非常な現実が突き付けられる。いや、ホント、何なのこれ?連載中らしいのでどうなるかわからないけど、わからないからこそ先が気になる。怖いのに読み進めたくなるという、ホラーっぽいけど、でもホラーじゃなくて、ホントにこの話、一体何なんだ??