工業高校に進学した私の体験談[エッセイ]
@sitina
第1話 これが工業高校だ!
高校三年生の六月三日に、最後の大会を終えて私は部活動を引退した。二年と少しという長いようで短い時間だった。
……まぁ、私の部活動の話など全く面白みもなければ輝かしいものでもないので割愛させてもらうが(笑)
本題に入ろう。
部活動を引退したことによって、クラスメートたちと遊ぶ時間が大幅に増えた。それ自体はとても嬉しいことなんだけれど、一つ物申したいことがある。
彼女ができない!!
いや、マジで! 工業高校の男女比率なめんなよ!
確かにね、デザイン科とかは半分くらい女子でしたよ。
でもね、私がいた電気科は男女比が79:1だった。
79分の1だよ79分の1! 確率でいうと1%ちょい!
トキワの森でピカチュウが出てくる確率よりも低いとかおかしいだろ!
しかも私は三年間その子(しかも結構可愛い)と同じクラスにならなかったし。
二クラスしかないはずなのに!
普通科や商業高校のやつらには分からんだろう。
炎天下の下、四十人ものムサい男どもばかりが詰められた教室の熱気を……。
なんだと? クーラーを入れろ?
ふっ、普通科のボンボンどもが……そんなものは無い!
あるのは四台の扇風機のみだ!
あの真下には全く風がこない天井につけられたら扇風機。あれ本当に意味ないっす……あんまり風量上げるとノートとか教科書飛んでっちゃうし……。
おいそこ! 工業高校生は勉強なんぞしないからノートなんか開かんだろ? と思っただろ。
……それは違うよ!
なぜならノートと筆箱そして教科書と、三種の神器を用いてきちんと壁を作らないと携帯を弄れないからな。
これらをしっかりと用いれるかどうかがステルス率に大きく関わってくる。
だからそんじょそこらの高校生よりも私たち工業高校生は教科書への愛と理解が深いような気がする。
……おっと、少し話が逸れてしまったな。
まぁつまり私が言いたいことはだな。
女の子とキャッキャウフフな高校生活を送りたかった!
女の子とキャッキャウフフな高校生活を送りたかった!
大事なことだから二回言いました。
床に落ちた消しゴムへ同時に手を伸ばして、アッて感じで手が触れたり!
文化祭の準備とかで夜遅くまで女子と一緒教室へ残って作業したり!
マラソン大会の時に部活の後輩から、「先輩! ファイトです!」とか言われたかった!
工業高校だとこんな感じのシチュエーションはあり得ない。よく似たシチュエーションだとこんな感じだ。
購買で同時に残り一つのパンへと手を伸ばし、アァ? ってなり喧嘩勃発。
文化祭の準備は部活を休むために参加するものの、そんなやつらがまともに作業するはずもなく、教室でピンポン球を使った野球を始めて、夜遅くまで遊び続ける。
「ファイトー!」と言うと、高確率で「いっぱーつ!!」と返ってくる。
………………
…………
……
何だよこの差!
バカなの!?
……まぁこれはこれで楽しかったけどさ!
……と、こんな感じで普通科に憧れを持つ私が工業高校で体験した面白&バカなエピソードをいくつか話そうと思います。
工業高校に進学した私の体験談[エッセイ] @sitina
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。工業高校に進学した私の体験談[エッセイ]の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
カクヨムコン10体験記(簡易版)最新/月波結
★11 エッセイ・ノンフィクション 連載中 21話
生きていたくなかった最新/雨宮 ナノ
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 15話
皆と同じように生きられない最新/なぎ
★12 エッセイ・ノンフィクション 連載中 18話
黒騎士日記最新/有原ハリアー
★96 エッセイ・ノンフィクション 連載中 2,499話
試験の話最新/卯野ましろ
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 2話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます