輸送船「しきしま」

作者 Nirone

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★★★ Excellent!!!

予算編成を前にして「自分の仕事は決められたレールの上を、ただレールから外れないように走るだけ」なんじゃないか、という芝田くんの悩みはすごく共感できる。

元よりこの世にある事業とはそういうものが多い。売上も費用もそれによる利益も、全ては事前に算出される。これだけ投資すれば、これだけの利益が出る。そうでなければ、その事業に対する投資をする人など現れない。それは「決められたレール」であればこそ。

しかし、それだって自分の領分を凌駕する遥かに大きなものに左右される。たとえば、為替とか。うまく処理して当たり前。事前の計算通りに利益を出すのが当たり前。誰もそれを褒めてはくれない。

それでも、続けていく。日々起こる些細な出来事に対応しながら。

働くって大変だけど、楽しいのかも。生き残ったサザエに乾杯しながら、そんなことを思った。