暗闇の中に、一筋の光を

まず、続編の前にこの作品を読みました。
主人公であるオタクの、オタクらしい日常に飛び込んできた非日常的な出会いから始まる恋愛ストーリーです。

しかし、主人公よりも栞(メインヒロイン)の方が読み応えがある、主人公と自分を置き換えた恋愛物とは大きく違った毛色でした。その栞の内面と過去をブラックボックスに封じ込めることで、より魅力的な存在になっています。

そして大きな要素は、普通のアニメやゲームでは決してメインヒロインになる事ができない栞の成長物語となっていることです。この部分は書きすぎるとネタばれになってしまいますのでここでやめておきます……。

纏めると、暗闇で閉ざしてしまった世界に一筋の光が差し込む。そんな物語でした。