夷也荊様
雨の日の祈りを拝読させていただきました。
ヨーロッパの田舎の町を彷彿とさせる描写と、天使と悪魔の存在、宗教画を覗きこんでいるような不思議な感覚を味わう事が出来ました。
人に不条理をもたらす悪魔が人を助け、天使が不条理を理由に人を狩る。アスコラクは意味深い存在ですね。救いであるはずの宗教が、時に人を断罪する様子は、時々歴史に登場する出来事で、イネイの身に起きた悲劇は繰り返してはいけないと思いますが、残念ながら今も繰り返されていて悲しくなります。
何気なく日々行っている事の意味を考えると、知らない歴史が隠れていたり、文字として残された言葉が真実で無かったり、言い伝えが思いもよらぬ真実を伝えていたり、こういう謎解きは大好きです。
続きも楽しみに追わせていただきます。
作者からの返信
コメントを有難うござます。
とても丁寧にご覧いただいたと伝わるコメントで、嬉しくなりました。
中編集ですので、敬遠される方も多いと思っておりましたが、
「大好き」と言って頂けて、作者冥利に尽きます。
書いて良かったと思える瞬間です。
ご無理のないように、御自愛下さればと思います。
本当に有難うございます!
随所に「バベルの塔」を思わせるエピソードが出てきたり、インプットがハンパないな、とか思いながら読み進めて、最後は展開の妙に、思わずため息が漏れ出ました……
実際、天使なのか悪魔なのか判然としない存在は聖書や種々教典にも出てきますもんね。この小説は、そういったもの下敷きに構築されたのでしょうか。
アスコラク……余りに悲しい存在ですね。次のエピソードも、追って読ませて頂きます。
作者からの返信
コメントをありがとうございます。
聖書や経典ですか……。あまり拝読したことはないのです。
大家一元様の方がお詳しそうですね(笑)。
次のエピソードもご高覧に預かれるとは、何とも光栄です!
本当にありがとうございます。
情景描写の緻密さ、鮮やかな謎解き、圧倒されました。イネイとアスの結末に、個人の力ではどうすることもできない、無力さが身に染みました。この物語の舞台が雨ということも、より一層切なさを感じさせます。
次話が気になりすぎて、応援のハートを押すことすら忘れて読み更けていました。再度読みつつ、押させていただいております。
次章も、読ませて頂きます。
作者からの返信
コメントを有難うございます。
こんなに読み込んで頂いた上に、沢山のお褒めのお言葉を頂き、
本当に、本当に嬉しいです!
実は最後まで拙作を読み終えると、全てが繋がる仕組みになっております。
次話までご覧頂けて、光栄です。
空草 うつを様に気に入って頂けて、イネイもアスも喜んでいます。
本当に有難うございます!