第2話

彼女曰く、彼氏と結婚同然の付き合いをしていたが喧嘩をし挙句の果てに別れ、家を出て行くところがないらしい。


信用出来るかといえば出来ないが、こんな寒い中しかもこのご時世何があってもおかしくない世の中に女性を取り残すのも可哀想と思ってしまった。


「あんた、とりあえず名前は?」


「佐々木澪といいます。19歳です。」


「俺は神田智。神田でも智でもいいから、俺も歳は19。」


「そういえば悪い。寝巻きしか用意してなかった、下着類ってどうした?」


「昨日と同じもの着用してます。」


こうして名前と年齢しか知らない2人の生活が始まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

冬の夢 環 まどか @Madoka0608

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ