はっきり言って主人公ら二人の男子中学生は馬鹿だ。リバースサイド(裏面)では最悪死ぬのに、ゲーム感覚で気軽に入っていく。そして案の定命の危険にさらされる。なのに懲りずにまた行く。
野望や明確な目的があるわけでもなく、行けるのは初心者向けどまり。途中で仲間になる女の子もほっぽり出す始末。白い目で見られる裏面攻略にスリルを感じている。どこまでもゲーム感覚だ。
だが男子中学生なんてそんなもんだろう。子供ならではの浅慮、無謀さ、情報の少なさ、金のなさ。だからこそ成立する物語だ。だって大人たちは金儲けのことしか考えていない。
無双するわけでも、高難易度を踏破するわけでも、裏面や女の子の謎を解明するわけでもない。だけどそこで三人は彼らなりに目的を見つけ、ちょっとだけ成長する。
戦闘描写は相変わらずの臨場感。
キャラも魅力的。特にタスクと主人公の母親が好きだ。