第4話 一寸豹子

むかしむかしあるところに、かばんちゃんとサーバルちゃんが住んでいますやんか(既成事実)。

無論2人の間に子供がいるはずもなく、しかし子供が出来るように日々祈っておりました。

しかし天の理りを曲げてまで授かるわけもなく、その日の夕日を眺めては2人とも溜息をついておりました。

しかしどこぞのサンドスターか何かが、何らかの縁で彼女らに子供を与えたのが、この物語の始まりです。


ある日の朝、2人の家の前に小さな籠が置かれていました。

下には綿がたっぷりと敷き詰められ、その上には耳の生えたネコのような小さな生き物が寝息を立てておりました。

その大きさ、わずかに一寸。

2人はこの小さな子を天からの贈り物と思い、一寸豹子と名付け大切に育てました。


ジャガーのキャラソン、若干ゃ無理矢理気味のとこすき


元から小さかったものですから、たくさん食べて大きくなったとは言えど、一尺ほどが限界でございました。

なにより喋り方がどちらの親にも似ず、

「どーんとウチに任せたらええねん。」←ここすき

とか

「アホか!何しとん!」

などと喋るものですし、一向に治る気配もありません。

仕方なく2人はその話し方をほおっておくことにしておりました。


ちなみに大きさは一尺ほどになったものの、名前は変わらない模様。


頑として好く豹の如く、最後の盛り上がりがすき


ある日、その一寸豹子が旅に出たいと申し出ました。

此処を出て、遠くの地を見て来たいと言うのです。

2人は迷いました。

この小さな一寸豹子が目の届かない所に行ってしまえば、要らぬ偏見などを受けないかと心配したのです。

ワイトもそう思います。

これまでもその件に関しては苦心してきただけに、その不安は大きなものでした。

しかし彼女を育てる為にはこのまま家に置き続けるわけにもいきません。


こちらジャパリパー区あんいん橋公園前わからん所の全部同じじゃないですかのところ、微妙に全部違っているの若干ゃ草


いずれは独り立ちさせねばならないだろう、と考えていた2人は、その旅を承認することにしました。


2人は一寸豹子に小刀とその鞘、それに大きめの茶碗と箸を与え、日がまだ高いある時に送り出しました。

「ほな、自分行っとくるで。」

「気をつけてねー。」

「何かあったら、帰って来てよー。」

「モチのロンよ!」

こうして左に小刀を差し、背中に茶碗を背負った一寸豹子は長い旅へ出発しました。


深い森林ではイノシシに追われ、何とかこれを仕留めて近くの村の人に分けたり、平原では鹿に「なんやとゴラァ!」と吹っかけられた喧嘩を買ったり、雪山で凍えそうになりながらも旅は続きました。

その中である川を下って行った先に街がある、という話を聞きました。

街らしき街を見たことがなかった一寸豹子は茶碗を川に浮かべその中に乗り、箸を櫂にして川を下りました。


街のそばを流れる川の岸辺に茶碗を止め、そこで一晩野宿をしてから、一寸豹子は街を散策しました。

建物が所狭しと並んでおり、見たこともない格好をした人や商品が目に入ります。

面白がって長く滞在していたものの、ここでは食事は銭がなければ満足に出来ません。

仕方なく働こうとしたものの、山での作業や農作業の手伝いと狩りくらいしかして来ていない一寸豹子に出来る仕事はここでは限られています。


腹を空かせつつぶらぶら歩いていると、街の大きな家に姫の付き人を募集している由が張り出されていました。

力なら自信があった一寸豹子はすぐにこの募集に応じました。

しかし背の高さが一尺ほどしかなかった一寸豹子を雇うことを、その家の者は嫌がりました。

ところがその家の姫が一寸豹子を一目見てその姿を気に入り、一寸豹子はその家の付き人になることが出来ました。


遅くなってすマーン(詫びるマン)!

最近忙しくて頻繁には書けなくなってます。

あとネタ切れ感。誰かネタをください。

最近パワプロドリームカップの紹介作品、ハーメルンのpixivに載っけているので、良かったら見てね

ガルパアァァァァン(歓喜)

今日の夜ご飯はチーズ入りハンバーグでした。


一寸豹子がその姫に仕えてからしばらくして、その姫が街から少し離れた神社に祈願に行くことになりました。

勿論その付き人の一寸豹子もついていきます。

その神社に行こうとする途中の森から2人の鬼が出て来ました。

鬼はすぐに姫の列をみとめ、真っ先に姫を連れ去ろうとしますが、その前に一寸豹子が立ち塞がります。

「なんやお前ら?あいさつもせんでいきなり人の前にんなデカイ手ぇ突き出す奴があるかいな!」

「なんだこのちっこいの。」

「自分は一寸豹子、かばんとサァバルんとこに生まれた娘にしてこの姫の付き人や。

ウチん姫に手ぇだすってんなら、先にウチ倒せや。ほらほら。」

「あん?お前みたいなチビ俺らの敵じゃねぇんだよ!」

鬼からすれば人でさえ手のひらで足を握ることが出来ます。

鬼の1人が一寸豹子の服の襟を掴むと、ひょいと口の中に放り込み、飲み込んでしましました。

しかし一寸豹子は喉を持っていた小刀で切り刻みました。

思わず鬼は一寸豹子を吐き出して、喉を抑えて悶えます。

「ええぃ、生意気な!」

もう1人の鬼が手のひらを一寸豹子の方に向かわせ、その胴体を握ります。

一寸豹子はすかさず持っていた小刀を鬼の親指の付け根に突き刺しました。

こちらも驚きのあまり手を離してしまい、手を抑えて痛がっています。

その一方で一寸豹子はすっと地面に降りました。

鬼たちは傷つけられた部分を抑えつつ、森の中へと逃げ帰って行きました。

「二度と姿見せんなこのドアホが!」


ドレミジャロンド、ジャガーがいっぱい出てくるとこすき


姫の無事を確認した後、そこで一寸豹子はあるものを拾いました。

どうやらあの鬼たちが落としていったようです。

「なんやこれ?」

「それは打ち出の小槌です。

願いを言いながら振ると、それが叶うそうですよ。

助けられたお礼です。

一度お使いください。」

「あ、そうなん?

んじゃ、背ぇでも伸ばしてもらおか。

ほんっまこの背ぇの所為で困ったことしかねぇんや。

ほれ、背ぇ伸びろ。背ぇ伸びろや。背ぇ伸びろゆーとんやろが。」

すると変な煙が一寸豹子を覆い、それがはれるとそこには

顔がでかくて、首が太くて、脚が短くて

ちょっとずんぐりむっくりな感じする

頑丈な体をしてる←女の子やぞ

ジャガーが現れました。

「あー、よかった。」

こうして背丈も立派なフレンズとなった一寸豹子改めジャガーは、その後も付き人の役を

「まっかせてー!」←ここもすき

と引き受け、姫を助けた礼でもらった資金でかばんちゃんとサーバルちゃんを呼び寄せて、3人で幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし


(主人公は)ジャガーやぞ

byなかやまおにいさん

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

小説ジャガーマンシリーズ 井の頭線通勤快速 @inokashira

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ