パラティクス・ナンバー
jeajin
第1話 プロローグ
2020年 XX月X日 パラティクス事件。
午後1時
いつも通りに外は人で溢れ。
いつも通りに鳥が鳴き。
いつも通りに風が吹き。
いつも通りに僕はのんびりしていた。
午後3時45分
僕は『幻影修羅』というを大人気小説を読みながらゴルピスソーダを飲んでいた。
ただ、急に気温が上がったみたいで秋なのに半袖一枚になった。それでも暑い30°はありそうなレベルだ。
あまりにも急だったためSNSアプリ
『slipper』でsleetをした。
【やばい。急に気温が跳ね上がって秋なのに半袖になるという不思議な感覚ww】
するとすぐにたくさんのコメントがきた
・え!俺のところは雷雨だぞ!
・私のところ雪降ってるんですけど...
・こっちはなんか空気が重い感じ...
・なんか鳥が多過ぎるんだがwww
・空めっちゃ光ってない??
・足の痺れが治らないんだけど...
最近はこういう嘘つく嫌がらせが流行っているのか。高校の友達もコメントしてるじゃないか....
不思議なコメントが並ぶなか、もっと不思議なコメントがきた。
【君は選ばれた。幸にも不幸にも】
【人は新たなステージへ踏み入れる】
【No.9 尚雲 零治】
ケータイから溢れる光に吸い込まれるかのようにデカイ体が小さい画面に入って行った
小説『幻影修羅』を持ったまま。
******************
この現象が世界の各地で起こった。
世界中のニュースで取り上げられ、内容は全て同じだった。
「世界の各地で若い者達が小説やマンガやゲームと共に姿を消した」と。
そしてどれも共通点があったらしい。
「そして、残されたケータイの画面にはこう書かれていた。」
《 パラティクス・ナンバー 》
世間ではこれをパラティクス事件と呼び
大勢の人を巻き込み、大勢の人が悲しんだ
学校では隠れんぼに似たゲームで
パラティクスゲームといい、隠れる系の遊びが流行っていた。
パラティクスの意味も知らずに。
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